軌道修正すべき時。

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故事に曰く、「二兎追うものは一兎も得ず」。
今季のジェフが掲げたのは、「ジェフらしいサッカーを追及し」「J2で優勝してJ1へ復帰」さらに「若手を育て上げる」こと。

だが、現状はそのどれもが中途半端な状態にある。
複数を追い求めようとすれば、目的が何なのかがボヤけていってしまう。

自分には、今のジェフが勘違いしているように思えてならない。
ジェフは、そんなにたくさんの事を一度に求められるほどのチームなのだろうか。

確かに今のジェフは、スタジアムも練習場も素晴らしいものになり、経営の規模も、J2の中ではトップクラスだ。たしかにそうだろう。
しかし、それが周囲を見下すような「慢心」を招いたとしたら、とても危険な事だ。ジェフはこれまでずっと、成績でも、観客動員でも、設備でも、J1のボトムクラスだった。だが、そこから這い上がってやろうと言う気概が、反骨心が、このクラブの「強さ」の根幹であった。

「なにくそ」と思う気持ち。
弛まぬ努力。金が無くても創意工夫する。地味でも、泥臭くても、戦う気持ち。
それこそが、ジェフのアイデンティティであったと私は思う。

しかし、今のジェフにはそれが無い。
むしろ、ジェフに挑む、J2のクラブ達から、かつてジェフに感じたスピリットを感じる。

何を上から目線で舐めてかかっているんだ?
「この戦力で十分だ」
「外国籍選手は4人要らない」

いつからそんな事が言えるほどに、ジェフは強くなったんだ。
昨年J1最下位のチームが、やるべき事をやらないで、上がれるものか。

金が無い?枠が無い?使い方を間違って無くなったの間違いだろう?
他のチームが、いくらの予算で戦っていると分かっているのか。

全てが足りない。
ジェフは、「あらゆる面で」原点に戻って、戦う気持ちを取り戻さなくてはならない。

目標を一つに絞り直そう。
目標は、「J1復帰」だ。

神戸TDが、「優勝は厳しい」といい、
江尻監督が、「3位以内をキープ」と、トーンも変わってきている。

それを恥ずかしいと思うな。
意地でも、どんなに無様でも、「J1復帰」を果たす。
そのために、あらゆる事をやる。
一つになって戦う。

そう言うジェフのあるべき姿に戻らなくては。
軌道修正を恐れるな。
軌道修正すべき時は、今だ。

悲観的?悲観的で結構。自分は結果がただひたすらに欲しい。
理想は、結果の後にはじめて描けるんだ。