ジェフ千葉雑感記

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練習見学雑感記・6月3日(土) 2006年6月3日(土)20時35分55秒 deletemodify

ナビスコ杯・準々決勝第1戦前の姉崎。
グラウンドに出て来た面子はいつもと変わらない。木曜日のTGでも無失点で快勝、怪我人も無く順調な調整のようだ。このままいけば、現時点でのベストメンバーで長居に乗り込む事が出来そうだ。

調整は、いつもの試合前のように攻撃陣のグループ、守備陣のグループに分かれて、それぞれ若手を相手にスパーリングを行う。
クラブハウスに近い、赤いビブスを着た守備陣のグループは、イリアン・大輔・水本・阿部・坂本・山岸の面々。その練習台として、水色のビブスを着た、中島・要田・松ヶ枝・金東秀・工藤・松本・青木といた選手達が、狭いエリアでの攻撃を繰り返していた。こちらのグループには御大と間瀬さん、ヤンコーチがつきっきりで指示を出していく。一旦サイドに開いてから、中への折り変えしを繰り返す攻撃陣。それを出足良く、阿部や水本がクリアをしていく。御大は、もっと攻撃陣に危険な動きを求めるようなしぐさをしていた。もっと、守備陣が慌てるような攻めを見せろと言う感じだ。それに応えて、青木や松ヶ枝が遠目からも打っていく。
短い間隔で次々に球が出されて、守備陣の集中も途切れやすいシュチュエーションだったが、GKの櫛野が周囲に指示を出しながらよく守っていた。

さて、もう一方の攻撃陣。
オレンジのビブスを着て、16号側で黄色ビブスの守備陣を相手に動きの確認を行っている。ハース・クルプニ・羽生・勇人・ラク・晃樹・韻といった面子。韻は、しろビブスのフリーマンと兼任。対する守備陣は、安里・川上・堀川・藤田・竹田。GKは、立さんと岡本が入れ替わりながらこなしていた。
やはり、目立つのは羽生の動き。冗談ではなく、他の選手の二倍くらい動いてる感じがする。常に起点になって周りを動かし、相手を撹乱していく。ハースやラクが精度を欠いて、なかなかシュートが決まらないが、決定機は次々に作っていく。その中で、韻も違和感無く周囲に溶け込んでいた。ボールを受けて、次の選手に受け渡す動きがスムーズになっている。先日の鹿島でのTGでも感じたが、韻に限らず、今季入団組もようやくジェフのサッカーに慣れてきたように感じる。特に、ボールを持っている選手をフォローする動きが、ようやく「チーム」らしくなって来た感じがする。

熱のこもった練習は一時間ほど続き、主力陣は移動の為に先に上がっていく。
坂本が一番に上がり、続いてゆっくりと御大。ハースは、スタッフからカメラを取り上げて、寝転んでいる阿部ちゃんを撮影。さらに、イリアンが加わって今度はシュートシーンを撮影(ちなみに今日の姉崎日記の写真がこれ)。満足したのか、スタッフにデジカメを放り投げて渡し、今度は水本を捕まえて後ろからスリーパーホールドで締め上げるハース。面白がった阿部が、3カウントを取りに入ろうと芝を叩く(笑)。ギブアップしようと地面を叩こうとする水本の腕を絡め取って、タップをさせないハース。・・・水本撃沈。
いいのか、お前ら。と言うか、ハース(笑)まぁ、リラックスして大阪に行けるみたいです。


残った韻を含むサブ組は、さらに狭いコートでミニゲーム。
お互い当たりも激しく、ミスをすれば誰からでも指摘される厳しいムード。狭いエリアなので、なかなか青木の個人技も活きない。出来るだけ早い判断で、シンプルに攻守を切り替える事を覚えさせているかのような練習だった。
この激しい練習をインターバルを置かずにひたすら続けるものだから、身体も頭も疲れてくる。そう言う厳しい条件下でも良さを見せていたのは、藤田や松ヶ枝の大卒組だった。藤田は遠目からも良いシュートを決めていたし、松ヶ枝は最後まで位置取りがいやらしい。常にボールに絡んでいる印象だった。そして二人は声も出ている。今日、17人までは遠征メンバーの目星がついたが、もう一人が分からなかった。今日の練習を見るとこの二人のどちらかかな、と言う感じはする。

トップが終わってから、さらに一時間近く経過して、ようやくサテの練習は終わった。
田中やミツキはジェフクラの練習だったらしい。明日は、トップと同時にジェフクラも中台で試合がある。週末のジェフ、ぜひ共に勝利で行きたいもの。
さて、自分もそろそろ長居に行きますか。後は、俺らの応援で盛り上げて勝つだけ。

練習見学雑感記・2月18日(土) 2006年2月19日(日)22時39分40秒 deletemodify

トルコキャンプが終わり、初めての練習見学。
新人選手のプレーを観るのは初めてなので、わくわくしながら姉崎へ向かった。さて、今年は面白い発見はあるんだろうか?姉崎に着くと、若手選手たちが2グループに分かれてボール回しを行っていた。トップは不在で、どうやらクラブハウスの中でミーティングを行っている模様。若手だけでのウォームアップが続く。
自分の目の前には、ヒビキや田中・川上らが居るグループ。金東秀や藤田などもこちら。また、グループから分かれて何やら堀川がランニングで身体を温めている。

しばらくして、トップの選手も姿を現す。クルプニコビッチの姿は無い。何でも就労ビザの関係で準備が必要らしい。合流日は聞けなかったが、もうしばらく来日にかかりそうだ。ぞろぞろと出て来る選手・スタッフの最後にオシム監督。食あたり?で体調を崩していたようだったが、体調は問題ない様子。途端に空気が締まる。

トップチームは奥の16号側のゴールで練習を開始したが、この日の目当ては新人選手なので、クラブハウスに近い方でやっている若手の練習に見入る。若手担当スタッフは、アマルコーチと井上コーチ。
選手を2組に分け、フリーマンとしてジェフ・クラブの松本を入れて、攻守の切り替え練習を行う。フィールドの1/6くらいの狭いエリアで、アマルコーチ・井上コーチが出したボールを、ゴールに見立てたフィールドの端まで繋いで攻め込み合う。

 

目立っていたのは、贔屓目抜きにFW青木。
理由はある。他の選手が「確実に・ミス無く」を心がけている中で、ノールックのスルーパスとか、ヒールとか、周りが予測していないプレーをする。練習時間の短い仲間同士だけに、繋がらない事もままある。ともすれば、昔々の中田ヒデが周りから独り善がりともとられないスルーパスを出して居た頃を思い出す。周りが、青木のプレーを理解して噛み合え出せば、今までのジェフには無かったリズムを生み出すだろう。

他には、MF安里。インサイドキックの蹴り方が、阿部に似ている。確実に繋ぎ、時には低くて早いパスが出せる。新人の中では体格的に劣る部分もあるが、競り負ける事も無く骨太な印象を受けた。よく狭いフィールド全体が見えていて、端の方へ良いパスを通していた。
顔の雰囲気がちょっと若い頃の城に似ているFW加藤。この日は、狭いエリアに苦戦していた。聞くところによるとミドルとかが得意らしいので、もう少しスペースがあるところで観てみたいところ。
DFの川上は、全体的にタックルが少々遅れ気味。ボールを持ってる選手を掴んで倒してしまうようなシーンもあった。ちょっとまだ、スピードの違いに途惑っているようだった。

大卒の2人は無難な出来。身体も強いし、プレーも堅実。意外性は感じないけれど、確実性の高い戦力に時間をかけずになってくれそうだった。

練習全体を通して、選手達の声のかけ合いが多かったのは良かった。ボールを呼び込むにせよ、ミスの指摘にせよ。一昔前なら、シーンとした練習ばっかりだったが、ずいぶん変わって来たものだ。2年目の藤田や、川淵からの声も多く、2年目の選手も生き残りのために積極的になっているようだった。
井上コーチからの指示も熱い。プレーを止めては、問題点を指摘して、また良いプレーにはしっかり褒めて、メリハリのついた練習をしていた。

若手が、一通り練習を終える頃、まだトップはゴール前の攻撃練習。
若手を見てからこちらを見ると、早さ(判断の早さ)が二段階くらい違う。ボールを動かした時の連動性。勝負する姿勢。難は・・・やっぱりシュートをしっかり撃ちきる積極性、そしてゴールだが、レベルアップは強く感じた。開幕が楽しみだ。


・・・さて、練習後に出待ちして新人選手に一声かけさせて貰ったが、驚いたのが青木。てっきり入団当時の林系のつっけんどんな感じかとだろうと思って話しかけたら、えらく丁寧な対応で返って来てびっくりした。
試合に出始めたら、こりゃ女の子に人気出るかもね。

練習見学雑感記・1月29日(日) 2006年1月30日(月)21時3分32秒 deletemodify

久々の姉崎での練習見学です。
学校の都合や、体調不良などで、全体練習に合流できない選手たちに加えて、阿部・巻が代表合宿でチームを離れてしまい、人数的にはちょっと少ないものの、残った選手たちはいつも通りの和やかムードで身体を軽く動かしています。
昨日は、ファン感の後にさらに練習があると言うハードスケジュールだっただけに、本当にお疲れ様・・・と言ったところです。その中でも坂本や羽生・勇人・大さんと言った主力クラスは平然としたもの。伊達に3年間、監督の指導を受けてはいないなと言ったところです。

そこに、のそりと御大が登場。
やっぱり、この大きな身体がピッチに姿を現すだけで、空気が一気に引き締まります。軽く左足でボールを転がしながら、全体を見回す御大。それを合図にしたように、各コーチが選手に声をかけて、ランニングに入ります。

さて、今日のメインの練習は、2対3での攻撃練習。
守備が2、攻撃が3の変則形式で、攻撃側の2枚がサイドで2対1の状況を作って守備を崩し、フィニッシュまで持っていくというもの。「中途半端に中によるな!」と間瀬さんの大きな声が飛びます。

 

しかし、なかなかフィニッシュまでうまく行かない。
ラク・トンス・藤田の組では、トンスが簡単にボールをDFに引っ掛けてしまって、「5周走って来い!」と罰走を命じられる始末。黙々と走るトンス・藤田、遅れてテクテクと走るラク。
そこで、コーチ陣が監督に指名されて、「コーチがやってみせるから」と、即席のイリアン・結城vs井上コーチ・ヤンコーチ・アマルコーチの対戦に。ところが、簡単にヤンコーチが潰されてしまい・・・「コーチがこんなだから、選手もこんななんだ!」と手厳しい声が。

その後も、厳しい声が続き・・・。
「こんだけスペースがあって、3対2で崩せないならサッカーやるな!」
「ロングパスが早い!しっかり2対1にしてから上げろ!」
「1点も入ってないぞ!」
「2対1で行けるなら行け!」
「フジもトンスも、2対1で目的はゴールなのに、なんでサイドへ行くんだ!」
「要田!ドリブルがしたいなら、自分でボール買ってやってこい!」
「相手に向かっていけ!」

厳しい声の中に、この練習に込められた意図も垣間見える。
基本はサイドで2対1を作って、崩すこと。目的はゴール。DFに向かって仕掛けて行く事で、1対1の状況を作り、もう1人ををフリーにすること。それが出来なければ、2対1でも意味が無い。「個」で崩そうと言う意識と、「組織」で崩そうとする意識の両方が、短い練習の中に込められていた。

攻撃陣は最後までピリッとせず、終いにはイリアンにボールを奪われて逆サイドまで一気に駆け上がってゴールされてしまう。大喜びのイリアンがコーチに抱きついてガッツポーズ。

 

結局、30分フルコートで1点も奪えなかった攻撃陣は、居残りで集められてお説教。
4〜5回は「30分全面で1点もとれなかった」を強調されてから、クールダウンのランニングへ。疲れた様子で、ランニングの攻撃陣。今日はそのランニングが終わるとそのままクラブハウスへ直行でした。

御大の大きなジェスチャーと、間瀬さんの怒声を聞くと新シーズンを感じますね。
御大の厳しくも温かい眼に見守られ、選手たちが開幕までにどう仕上げてくるか、楽しみです。

練習見学雑感記・9月10日(土) 2005年9月10日(土)23時8分2秒 deletemodify

日曜開催のため、前日練習は久々に見る。
姉崎に着くと、ちょうど芝が生え変わりの時期を迎えていた。端の方やゴールをよく置くあたりは、芝が剥げて白っぽい砂地が見えている。もうしばらくすると、冬芝が生え揃うまでまた練習場を移動しなくてはなくなるが、今年は臨海に稲毛に秋津、いいでんパーク(旧県スタ予定地)と代替地は豊富。そんなに苦労はしないだろう。



着いた時には、調整中のミツキがランニングしていた。
ボールがグラウンドに散らばって、選手達すぐにも練習が始まる空気。

剥げた芝のせいもあって、普段とは違い椎津川側の入り口を使って選手が入場してくる。意外な事にガビが早く、阿部や勇人らレギュラー陣は遅れてゆっくり入ってくる。最後はやはり監督。ボール回しで身体を温めている選手達をぐるりと見回した後、コーチ陣を集めて入念にこれからの練習内容をミーティングする。

 

その後選手達を、オレンジと赤のグループが2つ、緑、白とビブなしのグループの4つに分けて練習させる。監督は、イリアン・結城・大輔・阿部・勇人・坂本・山岸の守備陣を集め、明日の守備対策か入念にミーティングを行う。ワシントン・ジウら、注意すべき攻撃陣がいるからかも知れない。
このミーティングのあと、まずGKを置かずに攻撃・守備に分かれてサイドアタックや、それに対する中での守り方の練習を行う。結城などは、前回の広島戦で致命的なミスもあるので、東京V戦の出来が重要になってくる。集中力ある練習ぶりだった。

その後、このグループにはダニロ・川淵・コーキ・泰・要田さん・ラクら攻撃陣と、タテ・クシのGK陣が加わって、ハーフコートで攻守の練習を行った。特にサイドから中に入ってくるボールへの対応が繰り返し行われ、左右にボールを振って、一旦クリアされても、もう一回中へ折り返して跳ね返す形が何度も練習されていた。
守備陣では、阿部のヘッドでのクリアが目立つ。実際、試合でも阿部がクリアしているケースは多い。絶対的な制空権を持つワシントンに彼がつく事は無いだろうが、ワシントンをフェイクにしたセットプレーには、彼の防空能力が試される事になるだろう。
加えて、櫛野が良くなっている。腰のあたりの痛みに長らく悩まされていたが、今日の練習を見る限りでは、動物的な反射のキープが増えている。至近距離からのシュートへの冷静な対応は、スローを見ているかのように確実だ。立石が好調だが、先日のサテでのコーチングと合わせて、櫛野を見てみたい気持ちになった。

攻撃陣では、泰やコーキの動きが目立つ。特にコーキのキレが戻って来ているのがいい。跳ね返って来たボールを遠目から蹴りこんだり、セットプレーのキッカーを務めて際どいボールを送り込んだり。だいぶ実戦感覚を取り戻してきているようだ。明日はベンチスタートだろうが、先日のフクアリ・柏戦で3点に絡んだように、攻撃面で流れを変えるだけの力がある。

 

監督は、時々プレーを止めて大きな身振りで指示を出す。
流れの中、セットプレー、細かくどこにボールを出すか、どういう場面を想定しているかを選手達に伝える。左からコーキ、右からラク。念入りなセットプレー対策が行われた後には、時間は18:30ほどになっていた。間瀬さんの「上がろう」と言う声がかかり、練習終了。

別グループにいた、林・中島らも練習を終えてクラブハウスに引き返す。
一週間の休養を経て、選手達の身体も軽そうだ。明日のメンバーは、おそらく広島戦を踏襲する事になるだろうが、林・工藤・水野・要田・水本・櫛野らもいつでも行ける状態。監督もベンチメンバーには困る事だろう。

今日は、浦和・広島が負け、G大阪・磐田が勝った。C大阪が勝った事で、ジェフも7位に落とされてしまった。明日は是が非でも勝たなければならない。残留へ一丸となる東京Vに、現時点での力の差を見せたいところだ。

・・・トップ選手があらかた引き上げた後、岡本をGKに、ラクとコーキがFK練習。
どちらも精度がある選手だが、今日はコーキのキックがギリギリで外れる日だったようだ。天を仰いだり、地面に伏したりして悔しがるコーキ。しばらくしてラクが先に上がった後、コーラをかけて岡本とコーキが対決。MLSのシュートアウトのような、ドリブルシュートの成功率を競うようなゲームだったが、引き分けに終わったようだ。
何気ない遊びのような練習だけれども、少しずつ精度・迫力が増してきている。ラクにしても、コーキにしても、岡本にしても。ここで満足せずに、トップで出られていない悔しさを糧にレベルアップして欲しいものだ。気がつけば9月。今年のリーグ戦も、あと3ヶ月になっている。

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zakkan v.1.01