今年初の練習見学。北風の強い姉崎はかなり寒くて、思っていたより人出は多くなかった。時折、隣のアイススケート場から凍てついた空気が流れ込んでくる。マフラー&手袋は必須だった。
グラウンドに目をやると、既に選手達が散らばっていた。選手達の紺色のジャージはそんなに去年と変わらない。反対にコーチ陣の明るいブルーのジャージは、なんだか選手の妙に若々しくて違和感がある。去年の黒いジャージとギャップがありあり。昨日の会見を見る限り、監督も当然このブルージャージかと思っていたら・・・あ、去年と同じ黒ジャージ。。。監督、こっちがお気に入りなんですね(汗
それにしても、今年は新加入選手が多くてなかなか見分けがつかない。
加えて、アマの選手や練習生も入っているから、まず顔と名前を一致させるのが一苦労。周りのサポーター仲間と一緒に、「あの金髪は瀬戸。分かりやすいわな。」「FW組で、少し年上に見えるから、たぶん高橋。」「あの童顔・・・中原?」そんな感じで一人一人を確定させていく。
選手の中には、今年はアマチュア登録になった椎原、アマチュアのDF阿達(イケメン)、練習生で明治大学のFW松ヶ枝などの姿も。多彩な顔ぶれ。聞いた話では、昨日・一昨日も何人かの練習生やアマチュアが混じって練習していたようだ。
練習は相変わらず厳しい。最初のランニングは、体を温めるだけ。
その後は、選手を4つのグループに分けて、それぞれ別の練習。時間が区切って、別々にやっている練習をローテーションで順繰りにやっていくもの。オシム監督がつきっきりのパートでは、U字型に並べたハードルをディフェンスに見立てて、スラロームでドリブルしたり、ハードルの下をボールをくぐらせたりして、最後はミニゴールにシュートすると言うもの。これを連続で繰り返す。ときおり監督が、自分で見本を見せたり、「ネットにダイレクトで当てろ!」と間瀬さんから叱咤の声が飛ぶ。今まで以上に熱がこもった練習風景だ。
タダでさえキツイのに、これをやっている間に突然、横飛びでハードルを左右にまたぎ飛ぶ基礎体力強化の練習や、ダッシュも入るからたまらない。巻のように、最初から大汗を流す選手や、勇人のようにハードルに足を取られる選手も続出していた。
そんな中でも、新しいメンバーはアピールに懸命。
黙々と初めての市原の練習に四苦八苦しながらも、遅れる事無くしっかりとついてきていた。オフの間、しっかり体は出来ているよう。周囲の期待に応えるべく、最初から全開と言う様子だった。(写真はFW高橋)
さて、この練習も一段落・・・となると全員が集められて、フルコートの片方のゴール前に集合。何をやり始めるかと見ていると、ゴールキーパーのスローインで3人が同時に駆け出した。1人がDF役、2人が攻撃役。延々フルコートを端から端まで。カウンターのシーンが作られたように、反対側のゴールを目指して駆けて行く。
ただ走るよりも、頭も体も疲れる練習。これを右から左へ、左から右へ・・・延々30分以上続ける。観ている方が「ありゃキツイ」と思うハードさ。そして、去年もあまり観た事の無い練習の数々、監督の引出しの多さ。久々に見る姉崎は、いつも通りの、それでいて新鮮な生存競争が始まっていた。
それを観ていたら、なんだか不安が消し飛んでいる自分に気がついた。こんだけやってて、負けるはずが無いと。これからのトレーニングと、トルコキャンプで、いったい開幕までにはどんなチームになるのか?
楽しみで仕方ない新生ジェフに、期待の膨らむ一日だった。