2月21日に今年もサポーターコミュニケーションデーが実施された。
ご存知の通り、内容については「クラブのイベントだから」と言う理由で今年から、ウチのような個人サイトでのレポートの掲載は禁止された。この注意が、法的にどれくらいの強制力があるのかは知らないが、ルールを破ったと言われて来年からサポコミをやりませんと言われても仕方無いので、とりあえずクラブの出方を静観しているところだ。
既にサポコミから2週間近く。直接クラブにもHPへの早期アップロードをお願いしたが、いまだに掲載されないままに時間だけが過ぎてしまっている。
感想だけで言ってしまうと、今年のサポコミは特に内容が薄い。
選手補強や強化について、祖母井部長の話が無かったら、それこそ遠路はるばる出光会館まで出向いた甲斐なんて無いほどだ。サポコミを継続している事自体は評価するものの、年を追う毎に「事なかれ主義」が蔓延してしまって、意味の無い会になりつつある。事前質問で当たり障りの無い質問だけ選んで、早口で内容の乏しい回答だけしていく。それが、今のサポコミの現状だ。
某スタッフなどは、以前あからさまに「やりたくないイベント」と口にしていた。「私達はサポーターの声に耳を傾けるクラブなんです」と言う、ポーズの為だけの会になりつつある。
・・・そもそも、サポコミの意味は何だったのだろう。
サポコミがサポコミと言われる前、小倉の解雇騒動に端を発した00年12月10日と14日の話し合いは、確かにスタッフの吊るし上げに近い、感情と感情とが飛び交う場だった。ただ、あの場は間違いなく、サポもチームスタッフもお互いの腹の中の中まで話し合った場でもあったと思う。
だからこそ、あの場できちんと応対して、尚且つその後結果を残した岡社長達を自分は評価するし、同時にあの場の非礼もその後に詫び、そして結果を残してくれたことに心から感謝している。
サポコミは、サポーターとクラブが、本当に自分達クラブの行き先について語る場だったはずだ。言いたくないことも全部話して、どうすればジェフが良くなるのか、真剣に話す場だったはずだ。
ところが今、中身のある話し合いは出来ていない。
2時間という限られた時間の中で、一方的な回答があるだけで、内容について意見を交わす十分な時間も無い。去年のサポコミで話した事に対する検証も無い。回答にも自信が無いのか、誤解を恐れているのか、内容を書くことも禁じて、オフィシャルでの発表もおよそ速報性からはかけ離れた時間が経過している。
これからアップロードされる内容も、チームにとって当たり障りの無い内容だけだろう。実際、そう言う内容しか話していないから、それ以外の書きようもないだろうが。
クラブには、「コミュニケーションだろ?」と問いたい。
自分のように、しょっちゅう姉崎に出掛ける機会があるなら、自己満足と言う意味では、そこで話して晴らせば良いかもしれない。でも、多くのサポーターにとっては、年に一度のサポコミの場こそが、クラブの考え方を知ることが出来る貴重な機会であり、その場のやりとり、オフィシャルでのレポートが全てだ。
そこでサポーターのナマの声に耳を傾けて、より良くなろうとする姿勢が無くては、サポコミなんて意味が無い。1年のうちのたった二時間を穏便に過ごそうと言う気持ちだけでサポコミに臨むなら、クラブが良くなる事は無い。
来年の蘇我スタ完成を控えて、ジェフは本当に大事な年を迎えた。
クラブには本当に頑張って欲しい。成績でも、営業でも。しかし、声援は届いても、それ以外の部分で耳を塞いでいていいのだろうか。今年も、営業や広報さんは「難しい」「出来ない」を連発した。いろいろなしがらみや、資金面、マンパワーでの難しさもあるだろう。でも、それでもやってもらわなくちゃいけない。
先日、市原よりも明らかに資金力で劣るJ2の甲府が3年連続黒字を達成したと言う記事があった。甲府が市原よりも恵まれていたとは思わない。やり方はあるはずだ。
サポコミは、ガス抜きのイベントじゃない。
サポーター、スタッフ、それぞれが違う立場から、クラブの事を考える場だったはず。逆に、クラブからサポーターに「こうして欲しい」と意見があってもいいくらいだ。
クラブには、このイベントの意義をもう一度考えて、これからのあり方を考え直して欲しい。これからの一年はただの一年じゃない。ジェフがクラブとして生き残れるか、それが問われる年。何回もサポコミをやって、足元を確かめながら進んでも良いと思う。
「WIN BY ALL」を掲げた、4年前の原点を思い出して欲しい。
【参考】
・Jリーグニュース
「ホームタウン広域化を目に見える形に ジェフ、正念場の年」
http://www.j-league.or.jp/document/jnews/101/08.html#head・山梨日日新聞
「VFの経常利益 137%増の1874万円 昨季決算報告 3年連続黒字に」
http://www.sannichi.co.jp/DAILY/news.php?y=2004&m=03&d=04&s=5