■待ちに待たされた感のあるチームの始動日。
久々に訪れた姉崎のグラウンドには、お馴染みの面子、そして期待の新戦力が顔を揃えていた。ファンもこの日を待ちかねたのだろう、かなり普段よりも多くの人が見学をしていた。
新しく入ったメンバーの中でも、水本や市原と言った高卒の選手が、坂本や茶野ら先輩に挨拶をしている姿が初々しい。
少し遅れて、今年から復帰した望月がグラウンドに。そのジャージには「10」の文字が。「8」じゃないかとも言われていただけに意外だったが、それだけ期待の大きさと今季の決意がこもっていると言う事だろう。エジさんに「10」を冷やかされながら、選手たちの輪の中に入っていた。
ここで、新しくなった背番号を紹介しておくと・・・
1立石、2坂本、3斉藤、4茶野、5ジェレ、6阿部、7勇人、
8未定、9林、10望月、11村井、
12未定、13サンドロ、14鷲田、15中島、16山岸、17櫛野、18巻、19羽地、20工藤、
21未定、22羽生、23楽山、24結城、25金位漫、26椎原、27水本、28野本、
29未定、30岡本、31市原
8、12、21、29が未定。
トンスが32を着けていたが、正式に背番号を貰ったわけではなく、練習着を借りていただけとのこと。
12がサポーター番号で多分空番号になるだろうから、8を新外国人選手にあてがって、29に今朝の新聞で獲得の決まっていた清水商業高校の水野といった感じか(予想)。
大体妥当な感じがするが、村井の「11」はなかなかインパクトがある。古くからのファンには「11 MURAI」のユニフォームは人気になりそうだ。
同じく、レギュラーナンバーを背負った立石、坂本、斉藤、勇人、林は心機一転期待したい選手だ。特に坂本は、永輔のいなくなったチームにあって精神的な核としての活躍を期待したい。ウチのチームでそれが自然にできるのは、坂本をおいて他に居ないと思う。
今日も、最初のランニングでは大輔と共に坂本が先陣をきっていた。
さて、練習は監督の来日が遅れているせいもあってまずは体慣らし、と言った感じ。
軽いランニングの後、少し趣向を凝らしてランニングの中に二人一組でお互いに足を持ってケンケンをするものや、地面においたフラフープの中をジャンプするメニューを織り込んだ練習。それを、しばらくグルグルと何周か回って体をあたため、ビブスを配っていつもの鬼ごっこのようなボール回しの練習へと続いていく。
新しいメンバーもいるので、選手たちもお互いの顔と名前を一致させるところから始めているようだった。トンスと市原は最初から仲がよく、居残り練習も一緒にやっていた。昔から馴染みがあるのかも知れない。
ボールも銀玉鉄砲の弾みたいなアディダスの新しいものに変わっていて、選手もあれやこれやと蹴り心地やボールの曲がりの感想を述べていた。
そのボールを一番気にしていたのは阿部ちゃん。
ランニング途中の頃からグラウンドに出てきて、島村さんと一緒に逆周りで軽いジョグ。
ニューボールを目にすると、疲労骨折をしていた右足でボールを蹴り始めた。新聞通りの脅威の回復だ。ホントに大丈夫なのかは分からないが、順調な回復ぶりに坂本から「こっちで同じメニューやれよ!」と茶化されていた。
実際、右足で蹴るときに慎重さはあるものの、ランニングの際に痛がるような素振りも無い。念入りに何本か右で左でボールを蹴り込んでは足とボール、双方の具合を確かめているようだった。
観ている側も、新しい背番号や新加入選手の顔と名前を一致させるのに一苦労。背の高さや、見た目の若さをあれやこれや言い合っては消去法で選手を確定させていた。
こう言う光景を見ると、新シーズンが始まるんだなと言う感覚になってくる。
午前練習は、こんな感じでランニングとボール回しで終了。
初日から午後もミッチリの二部練習。エジさんが「早くメシいけよ〜!」と選手たちを急かしていた。
練習後、野本と話が出来たが「コンディションは良いです」「必ず試合に出ます」と頼もしい限り。彼のような立場の選手にとっては、これまでの『主力』が抜けた今こそがチャンス。それを掴んでやろうと言う気持ちが、言葉にもプレーにも現れていた。
・・・そして、夜も18時からみっちり二部練習。
アイススケート場が隣にあり、さらにニ方向を川に囲まれて海も近い姉崎は、夜になると一層冷え冷えとしてくる。それでも、選手達の動きは軽快だ。
6人ほどの組になり、「鬼」を置いてパス回し&カットの練習。最初はヘディングだけで、「ノーマル!」の掛け声で足でのボール回しに移り、さらにボールを1コ2コと増やして判断の早さと正確な技術を鍛える。
上の写真の組には、サンドロとジェレ、勇人や羽生がいた。
長い足でジェレがカットに行き、ちょこっとボールに触れては「タッチ!タ〜ッチ!!」と叫んで、ボールカットをアピール。勇人たちが流そうとするも、エジさんに「交代〜!」と「鬼」を交代させられて、勇人がアタマを抱えていた(笑)
和やかなムードだが、その後のミニゲームでは打って変わって真剣モード。
初日から実戦感覚を取り戻すべく、精力的にボールを追っていた。新人も含めて、コンディション作りは順調な様子。初日でバテたり、ダウンするような事も無く、皆、淡々とメニューをこなしていた。
明日には監督が来日し、そして二部練習の日々とキャンプへと続いていく。
新外国人も、きっと近いうちに決まるだろう。
世間一般的には、今季の市原は評価は低いかもしれない。けれども、今日の姉崎の雰囲気を一目見れば、昔、勝てずに下を向いていた市原と確実に変わったと言うことを実感できるだろう。
他のチームも、去年のウチを見習ったか二部練習・三部練習で着々と強化を図っている。
練習は厳しさを増すだろうが、その中で怪我をせず、開幕スタメンを目指して頑張って欲しい。