かなり、ジェフ度が高くないと満足できない状態になっている。勝っているせいもあるが、練習が観ていて面白いのが何よりも理由であるように思う。中断から二週間。久々に観る練習は、まだまだ内容的には重くは無かったが、激しい当たりも時折出る緊張感を伴ったものだった。
メンバーでは、崔龍洙・ジェレ・岡本と言ったあたりが姿を見せていない。崔龍洙・岡本はそれぞれ代表合流。ジェレは、まだ日本に戻って居ないのだろうか?また、大柴・メグさんは別メでの調整だった。
監督はやはりボールを使った実戦形式を好む。
いつもの、言葉で説明するのが難しい3人組×4(これを2グループ)のボール回しの練習で体とアタマをほぐして本番モードへ移る。そしてまず、6対6でミニゲーム。サイドのへの展開を意識して、両翼の外側をもう一枚が抉る練習だ。
目の前に居たのは坂本の居るグループ。どちらかと言うと坂本が引き気味に構えて守り、周囲の上がりを引き出したり、中に切れ込んでアクセントになったり、アーリーを上げたりしていた。同サイドに流れてくる拓土と比べて、やっぱり引き出しの数が多い。実戦の中で判断力が問いただされるとは言え、このあたりはさすがだ。
この、坂本の居るクラブハウス側のグループは、全体的に右からの崩しが互いに多く、フィニッシュの場面に少々精度を欠いていた。坂本と逆のグループは、阿部がDFをしきってU-22代表のような動きを見せていたのに加えて、GKは櫛野。決められないのも致し方無いかもしれない。
続いて、ハーフコートで攻守に分かれ練習を繰り返す。今後は、攻撃3・守備3。
使える範囲が広くなったので、スペースはあるが動かなくちゃいけないエリアが広くなる。さっきの練習と合わせて基本と実戦が繰り返されるようだった。
暑くなって来たので、給水をマメに行ないながら練習を繰り返す。じっくりと監督がその様子を睨みつけ、給水時に間瀬さんが監督の指示を大きな声で伝えていく。
徐々にペースが上がり、激しい当たり散見される。サンドロ、阿部らがピッチ外で治療を受けるシーンも。
いつもなら、もっと激しい連練習が続くところだが、今日は明日にファン感を控える為にこれでランニング後に終了。選手達の表情も新学期の始まる生徒達のように、なんだか明るく弾んでいた。
再開まで一ヶ月近くあるが、その間には練習試合も多くこなされるのだろう。
首位・磐田との差はわずか。まだチャンスはある。初栄冠に向かってチームがオシム監督の下、力強く再起動した。