GAME REPORT

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3/5(土)・J1−第1節・名古屋グランパス戦 2005年3月7日(月)7時58分21秒 deletemodify

今季のジェフを占う上で、前向きな可能性を知ることが出来た価値ある一戦だった。
ストヤノフの高い能力、若手の急激な成長、一週間前に比べて劇的に向上した連動性。そして、最後まで諦めない強い気持ち。否が応にも期待を高められた。


後援会バス2台90名、その他交通手段で瑞穂にやって来たサポーターは合わせて300名はいただろうか。開幕と言う華やかなムードよりも、今季に賭ける想いと言うものがスタンドにピリピリとした空気を作っていた。前回、ちばぎんカップで割れた応援も、この日は最初から一つにまとまる事が出来た。ハレルヤが作成した応援をグリダーレからスタートしたり雰囲気は上々。昨年までのまとまりのあるゴール裏が戻ってきた。
アウェイノスタンドに陣取ったジェフサポも、長い長いオフに溜め込んだ力を解き放つように、名古屋の大声援に負けない声で選手を後押しした。


ゲームは、互いに予想通りのスタメンが顔を揃えた。
予測と異なったのは、リザーブに切り札・林を置かずに要田、準主力としてTGをこなしていた中島をベンチからも外して、これまでは主にサテで調整していた滝澤を入れたことくらい。
試合が始まると、序盤からペースは名古屋が掴む。左に入ったU−20代表MFルーキー・本田がキレのある動きを見せ、ファーストシュートにマルケスへのスルーパスと噂通りの大器の片鱗を見せる。名古屋は、大型選手を多数抱えているので、中盤にハイボールが上がると競り合いではほとんどジェフは勝てない。こぼれ球をかすめ取る場面もあったが、この時間の支配率では名古屋が上回っていたように思う。
名古屋は一旦、前線のマルケスに預けてそこから打開を図るシーンが目に付いた。主戦場はサポーター席の目の前の右サイド。ここで水本が一歩も引かずにマルケスを押さえ込む。悉く競り勝つか、ボールを戻させて危ない場面を作らせない。逆側のウェズレイも大さんが押さえ込み、この守備での粘りがジェフに少しずつリズムを移していった。

攻撃の起点となったのは、阿部、そしてストヤノフのロングフィード。阿部のキックは切れ味鋭く、水野・坂本の両サイドにピタリのボールを落としていく。さらに一週間前は全く噛み合っていなかったストヤノフのフィードも、しっかりと最後方から展開されていく。
この2つのパスの出所からチャンスを得た水野・坂本が積極的に、シュートやクロスを狙う。決定機と言えるものは少なかったが、サイド攻撃にも手応えを感じるシーンが多々あった。

最大のチャンスは、阿部・羽生の左サイドのパス交換から、阿部がGK楢崎と一対一になったシーン。シュートは楢崎のポジション取りが良く、枠を捉えられなかったが得点の匂いを感じさせるシーンだった。

試合は徐々にジェフペースに。
しかし、その矢先、水本がウェズレイを倒したとしてPKの判定が下ってしまう。監督曰く「オフサイド」。ゴール裏から見る限り、抜け出たウェズレイはトラップが大きくなってしまい得点のチャンスを逃しかけたから、水本がスライディングで後追いで入ってくるのを確認して判定を誘うように飛んでいるように見えた。
この場面で水本の成長を感じた。失点に繋がりかねないシーンで、マルケスのマークを離れて身を投げ出した決断は昨年からのバージョンアップを感じる。

PKをウェズレイに決められ、0−1。
しかし、警戒していた2トップにほとんど仕事もさせなかった。予想以上の活躍を見せたのがストヤノフ。速く、厳しいディフェンスで、次々と名古屋の攻撃をストップ。意味無く熱くなる場面もなく、安心感に溢れていた。

後半、反撃に出ようとするジェフだが、大輔・ストヤノフらも攻撃参加して同点を狙いにいったところで、カウンター→セットプレーから失点。大輔とストヤノフがお見合いをしてしまう、完全なコンビネーションミスだった。0−2、名古屋は守備的になり、厳しくなる。頼みのハースも、古賀・増川の厳しいマーキングを受けて中盤まで戻ってキープするばかり。コンビが合わずにシュートまで行けない。

加えて、右でイキの良い動きを見せていた水野が古賀に潰されて負傷退場。
工藤を入れ、右に羽生と言う布陣に変わる。過ぎる時間に、攻めるジェフ、守ってカウンターの図式が濃くなる。さらに、羽生に変えて元・名古屋の滝澤を入れ、右に坂本・左に滝澤と言う布陣にサイドが変化する。
工藤のキープ力を活かして、名古屋陣内の攻撃が多くなる。そして後半38分、攻めあがったストヤノフが狙い澄ましたクロスを中央に送ると、どんぴしゃで合わせた坂本がヘッドで1点差に迫る。
勢いに乗る。けれども時間は残りわずか。工藤のヘッドも遥かにバーを越える。阿部が勇人が何とかしようと攻め込むものの、ゴールには至らない。ロスタイムに入り、更なる攻勢。最後の瞬間まで諦めないジェフは滝澤が右足でクロス。これを巻が合わせて同点!総立ちになるジェフ側スタンド。静まり返る瑞穂。それでも「まだ終わってねぇ!」と怒号が飛ぶ。

最後まで攻め続け、終了ホイッスルは同点ゴールのあと間もなく鳴った。
ピッチで呆然と座り込む楢崎らの選手と、勝ちたかった気持ちを露に悔しがるジェフの選手のコントラストが、2−2の持つお互いの意味を表していた。最後まで戦う気持ちを見せてくれた選手たちに、スタンドも大きな声援を送った。一体になったスタンドと、選手たち。昨年最後の臨海のような、全員で戦うジェフが戻ってきた。

ゲームを振り返ると、ストヤノフを中心とした守備陣が失点シーンを除いて安定していた事が終盤の反撃への道を拓いたと言える。中盤の惜しみない運動量は健在だったし、人を変えながらも思った以上にサイド攻撃も出来た。
今後は、攻撃面でまだ噛み合っていないハースをどう消化させるか。去年も、マルキの第1節がボロボロだった事を思えばこれからだろう。3月のリーグ戦は次の柏のみ。時間はある。調整中のポペスクがキープして、ハースがゴールを奪うことに集中できれば、さらに可能性は広がる。
可能性を感じさせてのドロー。勝ち点3は奪えなかったが、収穫の多い今年初遠征となった。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【布陣】

−−ハース−−巻−−

−−−−羽生−−−−
坂本−−−−−−水野
−−阿部−−勇人−−

−大輔−スト−水本−

−−−−櫛野−−−−

サブ:GK立石、DF結城、MF滝澤、MF工藤、FW要田

【選手評価】

<スタメン>

GK櫛野:失点シーンはノーチャンス。後半にはビッグセーブもあり、安定。
素早いフィードで攻撃の基点になる反面、持ち過ぎて反則の危険が増えているのが怖い。

DFストヤノフ:今日最大の発見。連携は一気に改善され、DFは安定。スピードも
あり、フィジカルも強い。攻撃の基点にもなり、これで周囲を統率出来れば完璧。
ブルガリア代表の肩書きは伊達じゃなかった。
DF水本:マルケスを封殺。10年やってるディフェンスのよう。判断力がさらに研ぎ
澄まされ、PKにはなったが守りの「勝負」が見極められる。攻撃参加は課題。
DF大輔:ウェズレイが相手だったが安定していた。後半になってから攻撃参加して
勝負をかけるシーンも多々。2失点目の連携(コミュニケーション)を改善したい。

MF阿部:激しいディフェンスで体の大きな相手と渡り合いながら、正確無比なロング
パスでゲームそのものを組み立てる。シュートは決まらなかったが「得点」への執着を
見せて影のMVP。
MF勇人:最終盤の攻撃参加は見応えがあったが、それまでは中盤でのチェイシングに
忙殺されて消えていた。あれだけ相手がデカイとフィジカルでは厳しい。
MF水野:右で攻撃の基点として機能。シュート、突破、パス共にチャレンジする姿勢
が見えた。後は、タイミングよく深い位置からもクロスが上げられれば・・・。守備も
相手を遅らせるくらいには頑張っていた。それだけに負傷が心配。
MF坂本:気持ちの入った追撃弾は言わずもがな、攻守に奮闘した。慣れない左サイド
からも何本かクロスを上げ、短い期間でのレベルアップを感じさせてくれた。
MF羽生:勇人と同じく、大きな相手にぶつからないようなプレーを心がけていた。前
半、阿部と見せたパス交換は見事だったが、もう少しシュートや得点を意識させるプレ
ーの数を増やして欲しい。

FWハース:まだ連携が全然だめで、名古屋のプレッシャーを避けて中盤奥底まで戻っ
てボールを受けていた。シュート0、歯がゆさが見て取れた。
FW巻:ポストプレーで少しだけど進化を感じさせてくれた。味方に繋がるボールが確
実に増えている。ロスタイムの同点ゴールは彼の真価。泥臭い、いいゴールだった。

<交代出場選手>

MF工藤:トップ下に入ってボールをキープし、落ち着きどころを作った。羽生と比べ
てよりゴールを意識したプレー。ただし、ボールを失った際にはもっと追ったほうがい
い。
MF滝澤:最初はボールが来なかったが、完全に攻撃モードに移ったチームにあって、
ボールが来てからは常に勝負した。最後のアシストは大仕事。今度は守備面も含めたト
ータルで見てみたい。

2/26(土)・練習試合・大宮アルディージャ戦 2005年2月27日(日)1時32分34秒 deletemodify

千葉3(0−0、3−0)0大宮

【得点者】
後半19分:ハース
後半27分:阿部(工藤)
後半34分:巻(阿部)

【布陣】

−−ハース−−巻−−

−−−−羽生−−−−
坂本−−−−−−水野
−−阿部−−勇人−−

−スト−大輔−水本−

−−−−櫛野−−−−

※スト:ストイアノフ

【交代】
後半00分:水野→工藤(工藤はTOP下。水野は右WBへ。)
後半19分:羽生→楽山(楽山は左WB。坂本が右WBへ。)
後半24分:ハース→中島(中島・工藤がTOP下)
後半39分:櫛野→岡本

【前半】
千葉:SH04/CK01/FK03/GK01/PK00/OFF02
大宮:SH02/CK03/FK12/GK05/PK00/OFF01

【後半】
千葉:SH03/CK01/FK03/GK06/PK00/OFF01
大宮:SH06/CK00/FK08/GK08/PK00/OFF01


さて、姉崎から大急ぎではしご。
姉崎も後ろっからアイススケート場の冷気が流れてきて寒いが、稲毛は稲毛で小雪は舞うわ、海から風が吹いてくるわで寒い。いい加減、風邪をひきそうだ。

J1同士の激突となったこのゲームでは、両チームとも外国人選手がキー。
ジェフは、FWハースとDFストイアノフが先発出場。大宮は、大型FWクリスチャンが出場。同時刻に行われたゼロックスで、東京Vのワシントンの化物的な活躍が伝えられる中、今季を占う対戦となった。

 

ジェフは、坂本を下げ気味に4バックとも見える布陣。
基本的なベースは昨年と変わらない。大輔が余り、水本とストイアノフが相手FWクリスチャンと桜井のマークに入る。誰かが攻撃参加した時は、坂本がフォローに入っていた。前半はお互いに探りあいの様相で、あまりシュートも無いまま。

その中で、ハースはとても運動量が豊富で、あちこちに顔を出していた。もっと前で張っていていいのでは?とも思ったが、中盤までボールを貰いに戻って、味方に預けて、前線へ飛び出す、その一連の動作を繰り返していた。ボランチあたりの高さにも、サイドにも顔を出す。だから、パートナーとしては、ある程度中で張っている巻なのだろう。その巻のポストを受けてシュートを狙う場面もあった。
後半、相手ボールを奪って右45度から振りぬいたシュートは彼の真骨頂。外す気がしなかった。コントローラブルなシュートなら、恐らく崔龍洙以上の精度がある。そのハースそっくりに、巻もがゴールを決めたのは頼もしかったが(笑)

また、ストイアノフは、ジェレとは全く違うタイプ。
ストッパーとして見るのが一番だろう。カバーリングに長けたタイプでは無い。その替わりに人に対しては強い。クリスチャンも体格を活かしてチャンスを作っていたが、ほとんどストイアノフが冷静に対応して潰していた。スピードもあるので、例えばエメルソンのような選手にもそうそう遅れを取る事は無いだろう。
囁かれていたような、コンディション不良も感じさせる事無くプレー。コンビネーションを重ねてゆけば、この日目立ってしまったフィードが相手に行くようなシーンも減ってくるだろう。

3−0の結果通りに柏戦よりは、コンディションは上がってきている。
出来は6割くらい。なんというか、少しずつ「ずれ」がある。水本やストイアノフのフィードが繋がらずにカットされたり、「ここでクロス!」と言う場面で右に起用された水野や羽生が戸惑ったり、工藤が持ち過ぎてシュートを打てなかったり。攻守の切り替えが、全体的にまだまだ遅い。選手が入れ替わった事で失った、流れるような連動性を取り戻すまでにはもう少し時間がかかりそうだ。

大宮がクリスチャンらを下げてから奪った3得点は、いずれも中央からの得点。昨年までのパターンだったサイドを基点とした得点は、まだ見ることが出来ていない。光明は、阿部のフィードに素晴らしいキレがあること。右の水野へ、左の坂本へ。寸分違わず、ボールを送り込んでくれる。ここにポペスクというもう一つの基点が加われば、サイドが上がる時間も稼げるし、パターンも増えるだろう。

現時点では坂本の左が有力だが、本人も村井とはまったく別のタイプであることを自覚している。滝澤に目処がつくまでは、守備的な坂本を左に、攻撃的な水野または山岸を右に置く組み合わせとなりそうだ。
この新しい両サイドを、阿部とポペスクの二人がどう活かすかに注目したい。


【今日の2試合を見ての開幕予想布陣】

−−ハース−−巻−−

−−−ポペスク−−−
坂本−−−−−−水野
−−阿部−−勇人−−

−スト−大輔−水本−

−−−−櫛野−−−−

サブ:GK岡本、MF中島、MF羽生、MF工藤、FW林

ストイアノフとポペスクが間に合えばこんな感じ。
水野が羽生になったり、サブに要田や山岸・楽山・結城・高橋が入る事もあるかもしれない。こう考えれば、意外と前は選手層が厚い?開幕前一週間だが、ようやっと形が見えてきた。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

<大宮の感想>


−−09−−30−−

−−−−11−−−−
16−−−−−−08
−−−−06−−−−

??−−−−−−18
−−02−−04−−

−−−−20−−−−

【交代】
後半14分:09・30・11→10・17・14
後半24分:08・18→5・15


大宮を見たのは去年サテライトで大宮公園で見たとき以来。もちろんこの日はレギュラー陣だから比べる事も出来ないが、ずいぶんしっかりしたチームだと感じた。

特に中盤の6番、デビットソン純マーカスは、大型選手らしい体を生かしたプレーで小柄な選手が多いウチの中盤には厄介な存在だった。もっさりとしているわけではなく、それなりにスピードもあるから、速攻に入ろうとしても一旦ここでストップされてしまう。ここから、藤本や久永、もしくは桜井を経由してハイタワーのクリスティアンに当てていく。

クリスティアンは、まだ周囲との連携不足で孤立させるのはワリと容易だった。ストイアノフ、もしくは他の選手がついていれば早々決定機は作られることはない。けれども、やはりその体躯は脅威。枠には行かなかったものの、しっかりと周りのDFを押さえ込んでのヘディングシュートもあった。
衛星の桜井、もしくはトゥットがDFをかき乱して、クリスティアンが間隙を突くような攻撃が大宮にとっては理想なのだろう。後半には、クリスティアンをポストに後方から藤本がミドルを放つ惜しいシーンもあった。ジェフの中盤は藤本を捕まえきれず、櫛野のポジション取りが悪ければ失点していたかもしれない。そうすれば、勝負もどちらに転んでいたか。

このレギュラー陣に関して言えば、大宮はJ1でもそこそこの成績を収めることが出来そうな仕上がりだった。ただ、メンバーが変わってからはミスも多くなって、実際に失点をした。そこから、盛り返す力も無かった。当たり前なんだろうが、選手層と言う面では薄く、リーグ後半でどれだけ持ちこたえられるかは疑問。同じことはジェフにも言えるのだが、まだ幾分厚みがある。

もし、リーグ戦で大宮を潰すなら、昨年の名古屋戦でクライトンにマンマークをつけたように、デビットソンにハードマークをしてみても面白いと思う。本来は彼が対戦チームのキーマンを潰して、カウンターの基点になるのだろうが、反対にここを潰せば、攻撃でも守備でもタガが外れて瓦解させる事が出来そうに思える。

大宮の開幕の相手は、G大阪。シジクレイがボランチで先発しそうだが、デビットソンにどんなマッチアップをしてくれるのか、他チームながら興味がある。

2/26(土)・練習試合・東海大学戦 2005年2月27日(日)1時21分52秒 deletemodify

千葉7(6−1、1−2)3東海大学

【得点者】
前半02分:楽山
前半**分:要田(芳賀)
前半**分:結城(CK芳賀)
前半**分:山岸(ミドルシュート)
前半**分:ダニロ(林)
前半40分:要田(芳賀)
後半21分:高橋(滝澤)

【布陣】

−−−林−−要田−−

−−−−芳賀−−−−
楽山−−−−−ダニロ
−−滝澤−−山岸−−

−瀬戸−結城−市原−

−−−−立石−−−−

※右WB:ダニロ(練習生)

【交代】
後半00分:楽山→ポペスク(背番号11)
ポペスクはTOP下。芳賀がボランチに下がり、山岸は左WBへ。
後半17分:要田→高橋

【前半】
千葉:SH10/CK04/FK08/GK03/PK00/OFF00
東海:SH05/CK03/FK09/GK05/PK00/OFF03

【後半】
千葉:SH03/CK01/FK06/GK01/PK00/OFF00
東海:SH04/CK02/FK07/GK02/PK02/OFF02


柏サテ戦・0−3、湘南サテ戦0−5と、ほとんど形にならずに惨敗したサテライトチーム。この日は、相手が大学生になったことと、そこそこ準主力クラスがスタメンに並んだ事から、前半は点だけは取れていた。開始早々に、楽山がこぼれ球を蹴り込んだので、東海大が浮き足立ったのもあるだろう。

ただ、全体としては良くない。
ディフェンスラインは、誰が統率しているのかわからない。リーダー不在で、ストッパーが3枚それぞれの判断だけで相手に当たっている感じがした。だから、ちょっと早いパス交換をされただけで、簡単にラインに凹凸が出来てしまう。この日のメンバーで言えば、瀬戸か結城がもっと周囲を意識してコントロールすべきだろう。
また、市原は攻撃に意識が行き過ぎ。攻め上がったまではいいが、「上がりっぱなし」。DFで出たなら、まず守備を意識して欲しい。

中盤は、意外な事に滝澤と山岸がボランチ。
滝澤は去年の水野と同様、守備の改善を意図してボランチをやらされているのではないだろうか?守備は、まだまだ「当たれて」いない。しばらくはサテでの調整になりそうな気配。やりにくそうにボランチをこなしながら、時折左サイドから攻撃参加する時にかすかに輝いていた。やはり、左足でそのままクロスが上げられるのは大きい。今後に期待。
山岸は、だいぶ体調が戻ってきた。後半にガス欠を起こすまでは、ユーティリティらしく、攻守に無難なプレーを見せていた。目の覚めるような強烈なミドルシュートでゴールも。

WBには、ラクとダニロ。
ダニロは、正直「並」な選手。例え日本人選手であっても、使うかどうか。ボールを持ちすぎるきらいもある。スタミナ以外の特徴を例えば、クロスとかドリブル突破とか身に着けないと今後は厳しいだろう。
ラクは特にポカも無かったが、得点の場面以外はあまり目立たなかった。稲毛のTGに備えて、前半で交代。

オフェンシブの芳賀は、3アシスト。
彼が打開したプレーではなく、流れの中で絡んだアシストが2本。1本はCK。昨年秋のTGで見たようなほとばしるような「俺が点を獲るんだ!!」と言う空気は無い。トップ契約でちょっと一息ついてしまったように感じる。先日の柏サテ戦のように、ボールを奪われてから諦めてしまうような場面は無かったものの、もうちょい強引でいいのでは。
後半からはボランチでプレーしたが、やはり攻撃面で輝く選手だと再認識した。

FWは林と要田。
林はまだ体が重たそう。キレが戻るまでは、もうしばらく時間がかかるかもしれない。途中からはボールが回って来ずに、精神的にキレてしまった。
要田さんも芳賀のアシスト2得点はしたものの、自分で打開する場面は少なく、本来のキレではない。接触プレーで、顔面を痛め途中交代。その後、稲毛へ移動。

前半は、悪いながらにも6得点。
トルコキャンプの疲れがようやく抜けてきたか。


そして、後半。注目の新司令塔・ポペスクが登場。
芳賀がボランチへ下がり、山岸は左WBへ移動した。ただし、山岸は非常に引き気味のプレーで、左から山岸・瀬戸・結城・市原の4バック、滝澤が左MFのようにも見えた。

【後半終了時】

−−−林−−高橋−−

−−−ポペスク−−−
山岸−−−−−ダニロ
−−滝澤−−芳賀−−

−瀬戸−結城−市原−

−−−−立石−−−−

さて、そのポペスクだが、トルコからの報せにもあった通りに足元は非常に巧み。キープ力は十分あるし、ヘンに持ち過ぎたりはしないので、流れを断ってしまうようなプレーをする事もない。サテ組ではなかなか噛み合わなかったが、タイミングの良いスルーパスも何発か見せ、時差ぼけがある中でこれだけ出来れば、かなり期待して良いと思う。



ペナルティエリアすぐ外から、ゴールの左隅へコントロールして撃ったループシュートなど、「魅せる」テクを持っている。おそらくFKも蹴れる技術も持ち合わせているだろうから、阿部と並べてセットプレーのパターンを増やしてもくれそうだ。
エドから、運動量を少し減らして、ゴールに繋がるプレーの選択肢を増やしたような印象だった。

また、交代出場した高橋は、入ってすぐに反転からゴールを決めてみせた。
得点感覚は、林のような「速さ」とは違って、いいタイミングを持っている選手だと感じた。別メから合流しおたばかりで、まだコンディションが十分じゃないようだったが、戦力としては計算できる存在。
ハースを軸に、巻・要田・林・高橋で、今年のFW争いは進みそうだ。

後半は、この高橋の一点だけだったので、やや不満の残る内容だったが、ポペスク・高橋と言う可能性を感じる事が出来たので悪くないTGだった。サテライトの強化としては、とにかくDFだろう。竹田あたりも期待はしたいが、他所から伸びしろがありそうなリベロタイプを補強した方が、全体のレベルを上げ、強化に繋がるんじゃないだろうか。
それくらい、DFはまずい。サテライトで負けまくってヤル気を下げられても困るし、現有戦力には相当な奮起をお願いしたい。

【頂きもの】 2/17(木)・練習試合・モンテディオ山形戦 2005年2月18日(金)0時11分24秒 deletemodify

今日のJ2山形とのTGレポートです。
45分×3本
1本目0-0
2本目1-1
3本目1-0


1本目・2本目30分まで

−−要田−−−巻−−

−−−−工藤−−−−
坂本−−−−−−水野
−−中島−−勇人−−

−大輔−阿部−水本−

−−−−櫛野−−−−

※2本目開始時 17→1
随時、6がボランチの位置まで上がる、フォアリベロを
実施していました。
1本目に関しては全体的に動きが非常に重く、山形に中盤を
制圧された時間帯が多かったです。
その中でも29が序盤から下がりすぎ、右サイドからの攻撃が
組み立てられませんでした。
1本目30分過ぎから徐々に右サイドからの攻撃も見られましたが、
逆に、上がった裏を取られる回数も多かったです。
また、27の守備に対しGKから激しい注意が飛ぶ回数も多く、
GKのファインセーブに救われた1本目でした。

2本目開始早々、山形の7番にカウンターを決められ失点しました。
ここまで、左サイドに入った2が完全に孤立していました。
チーム全体が右サイドに気を取られ過ぎで、左サイドが完全に
フリーなのにパスが供給されない状態でした。
失点後は、ようやく左からの攻撃が多くなりました。
なお、得点は、右サイドを駆け上がった27のクロスを相手GKが
はじき、18がフリーの25にパスして25が決めたものです。

18のボールコントロールの良さ、積極的なシュートが目立ちました。
15から安定した攻撃陣へのパスが見られるようになっていました。


2本目31分〜、3本目

−−林−−−ダニロ−

−−−−芳賀−−−−
滝澤−−−−−−藤田
−−羽生−−椎原−−

−充喜−瀬戸−結城−

−−−−立石−−−−

※3本目開始時、1→30
 37はダニーロ
  4は椎原

2本目30分経過後に井上コーチから「全員交代!」の指示が出て、
文字通りの全員交代となりました。
キャンプ中も別メニュー中心と伝えられていた9と22が実戦復帰
したのは良かったです。ただ全開モードには、ほど遠かったですが。

このメンバーでは声を出すメンバーが限られ、また前述のメンバー
同様、動きの重い選手が目立ちました。
ただ、その中でも13の左サイドからの攻撃、14の決定的なピンチを
防ぐ動きが目立ちました。20日のちばぎんカップ戦には
13と14の出場を期待したいですが。。

得点は35のパスで抜け出した37の独走ドリブルからのシュートでした。
37に関しては、得点能力は感じさせますが、チーム戦術理解度に
疑問が残りました。この点が今後の課題かと思います。
4は非常に危険なタックルを仕掛ける回数が多く、また基本的なパス
にも正確性を欠いていました。

出場しなかった選手はトラック外周を使ってのダッシュ&ランニングを
実施していました。
なお、16,19,23はスタンドから観戦していました。

12/4(土)・練習試合・U−19日本代表戦 2004年12月6日(月)0時13分31秒 deletemodify

1本目の後半途中まで観戦した感想を簡単に。

最終戦のメンバーから、さらにジェレ・阿部・村井・水本・水野を欠いた市原。
正直苦しいが、現時点でのベストを揃えて、U-19日本代表・大熊監督の「ガチでやって下さい」と言う要求に応えるべく、試合開始から攻勢に出る。

−−要田−−−巻−−

−−−−工藤−−−−
坂本−−−−−−芳賀
−−中島−−勇人−−

−大輔−茶野−充喜−

−−−−櫛野−−−−


対するU-19代表もトップ組で応戦。
しかし、昔は選手名鑑を暗記するのが趣味だったんだが、最近は選手の髪型は変わるは、大学生やユースの子も居るわでよく分からん・・・。たぶん、ボランチには、広島の高萩とか高柳あたりが居たんじゃないかと思うのだが、顔で判断できず。

−−豊田−−カレン−

−−−−兵藤−−−−
苔口?−−−−−水野
−−??−−??−−

−水本−増嶋−吉弘−

−−−−??−−−−

その、U-19日本代表。オシム監督の目が光るところで手を抜けない、水本・水野はともかく、メンバーがボロボロの市原を、正直ナメきっていたのでは無いかと思う。試合開始から仕掛けられた猛烈なプレッシャーの前に、ほとんど何も出来ないままにズタズタにされてしまった。
何せ、局面の強さ・泥臭さが殆ど感じられないし、個々の選手から声も出ていない。ホントにこれが国を代表すべき選手達なのか、甚だ疑問に思わざるを得ない。特に、競り合いになった時の脆弱さは目を覆うばかりで、フィジカルに絶対的な自信を持つ市原の選手達と当たった時は、キープする事すらままならない。あっさりとボールを奪われては、簡単にシュートまで持って行かれていた。
特に中盤の中央が目立たない。何と言うか・・・前回のU-20の今野のような「潰し役」「汗かき役」がおらず、みんな折り目正しいプレーヤーばかり。「当たる」事が出来なくては、折角の技術も宝の持ち腐れになってしまう。

それに、判断が遅いのも気になる。
先日再招集されたばかりとは言え、アジアユースを戦い抜いてきたチームの割には、個々の連携が不十分でチームとしての体裁をとれていないように思えた。

そんな脆さを見せたU-19日本代表に、市原が襲い掛かる。
中盤の運動量とフィジカルの強さを武器に、ボールと言うボールを奪いまくり、3列目から勇人が何度となく前線に飛び出しては、増嶋の統率するDFラインを無効化していく。パスのテンポが速く、FWも巻が水本に押さえられるものの、要田が吉弘との局地戦を制して、シュートチャンスをつくっていく。

流れのままに、先制点は市原。磐田戦の決勝点の再現のように、巻のポストに要田が力任せに押し込む。さらに、このU-19との対戦に人一倍燃えていただろう、同世代の市原充喜。DF登録ながら、最前線に進出して、左にスライドしながら増嶋らをかわして、最後はGKの位置も見極めて流し込む、実に“FW”らしい動きで追加点を奪った。



U-19の中で目立ったのは、贔屓目を極力抜いて、カレン・水本・水野。
たぶん、水本・水野は、オシム監督の視線が気になっていたんじゃないだろうか。巻に概ね勝利して、後半もスライディングでボールカットするなど、気合の入っていた水本。前線へ攻め上がって、なんとか打開も図ろうとした。しかし、彼もまた崩れてしまったU-19の流れを取り戻せず、声で周囲をリードする事も出来なかった。



水野は、前半早々に中央のカレンへ素晴らしい浮き球のパスを出した他、CKも任されて惜しいチャンスも演出。しかしこちらも、ゲームを通じて対戦したのは歴戦の雄・坂本。フィジカルで押され、守備面ではかなり苦戦していた。二人とも、敵として対戦する市原に、相当のやりにくさを感じたのでは無いだろうか。



また、カレンはさすがのスピード。判断も、U-19の中では早い方だった。ボールを持つとやはり恐さがある。度々、水野との連携で右サイドに深く進出し、CKを何度か奪っていた。このカレンの応対に、坂本が戻っているあたりに市原との違いも感じたが。

さて、後半に入っても流れは変わらず市原の攻勢。
サイドを大きく使って、クロスが何度となく危険なコースを通り過ぎていく。そして、決定的な3点目は、最後列から攻撃参加していた大輔が豪快に頭で叩き込んだ。
この後、U-19も後半から途中出場した前田の単独ドリブル突破から、こぼれ球に豊田が詰めたゴールで何とか一矢を報いるものの、そのまま試合は3-1で終了。U-19にとっては、課題多き敗戦となったことだろう。

また、自分は観ていないが、この後に行われた控え組による二戦目では、市原側がユースや練習生の選手を多く使ったにも関わらずに、2-0で勝利を収めてしまった。得点は、金東秀とJosue(練習生)だったと言うこと。

カレン・前田・水本・水野のように体を張れていた選手、それに途中から体を張ることに気付いた選手も居たが、正直U-19はひ弱過ぎ。これじゃ世界と戦うのはキツいでしょ。カタールに行く前に、このまま姉崎に残ってオシム監督に鍛えてもらった方が良いんじゃないか?と思えるほど。

市原の控え組を見て、「楽勝でしょ?」とか思ってる選手が居たなら、正直今日の試合で考え直すべき。声も出せなければ、当たれない、走れない、踏ん張れないじゃ、サッカーにならない。
水本・水野は、U-19の同僚に自分らが普段どう言う練習をやってるか教えてやってくれ。

反対に市原は、終盤戦の戦力不足がチーム力の底上げに大きく寄与していた。
怪我人が戻って、来季の補強も完了すれば、今年を遥かに上回る競争の体制が整うだろう。

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PBS v.1.01