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11/8(土)・J2ND−12・京都パープルサンガ戦/9日(日)・練習試合・立正大学戦 2003年11月9日(日)19時35分54秒 deletemodify

■何度見せれば気が済むんだ。こう言うキーになる試合での「取りこぼし」を。
残留に賭ける京都との一戦、もちろん彼らの気合と負傷者の続出したチーム状態、様々な要素を考えればこの試合が楽勝できる一戦だったとは言わない。だがしかし、こんな内容を見せる試合でもなかったはずだ。
 大混戦のJ1。残り4試合はトーナメント、それを考えればこの試合の重要性は解っていたはずだ。勝って臨海に戻らなくては、市原市の企画した集客策も効果が無くなってしまうというのに・・・それが解ってのあの試合だったのだろうか・・・。

 重要な試合で負ければ、観ている側は怒る。
 でも、今日の試合はただの負け以上に怒りのこみ上げる敗戦だった。前半の15分まで、1失点目から3点目を失うまで、試合終了まで残り5分間の林を中心とした猛追。これが一つのチームとは思えない程に鮮やかなコントラストを描いていた。

 前半の15分まで。
 市原の猛攻。全く京都を寄せ付けずに、両翼は抉り放題。村井・山岸の最深部からのクロスが京都ゴールに襲い掛かる。ここで1点を奪えずに、さらに前掛かりになったのが1つのポイントだった。
 そして、1本のカウンターが流れを変える。フラフラと前線の黒部に届いたボール。茶野が体を寄せる。しかし、ずるずると引きずられ、そのままコロコロと弱いコントロールシュートが櫛野の脇を通り過ぎる。京都の執念が乗り移ったゴール。だがしかし、焦る要素は無かったはず。15分までの流れを続ければ、逆転は容易だったはずだ。だがしかし、あっさりと市原はペースを譲り渡してしまう。
 途端にバタつくディフェンス。チームがチームとして機能しない。さして鋭いとも思えない京都のカウンターが、さらに前掛かりになった市原の背後を突く。危ういシュートを櫛野がなんとか防ぐ。訳がわからないまま、時間だけが過ぎて行く。失点から5分と経たないうちに、「この試合負けるかも知れない」そんな不安が頭をよぎる。
 そのバタついた展開のままに、前半が終わる。
 「中島なんて先発で使うからだ」「いや、そんな問題じゃない」「監督なら何とかしてくれるはず」「後半から巻だ」「とにかくまだ1点だ」そんな声が、スタンドを行き来する。あまりの不甲斐ないチームに、サブの林・巻・工藤・結城にスタンドから大きなコールが起こる。

 後半になれば、なんとかなる。
 そう固く信じていた。でも、それは裏切られる。これまでも裏切られて来た、そのままだ。カウンターが決まり、黒部の素晴らしいミドルが決まる。その瞬間、エース・崔龍洙はボールを追わなくなった。
 前半の戦犯、茶野が林に代わる。そして崔龍洙も巻に交代。その二人が必死に前線を活性化させる。けれども、後半35分に松井がまたもやカウンターから、決定的な3点目を奪う。帰途につくジェフサポが、一人また一人とスタンドを去っていった。それも当然だ。彼らはこんな姿が観たくて、身銭を削って京都まで来た訳では無い。
 残ったサポは声を枯らしてコールをし続けた。残留戦のような悲壮な「あっこちゃん」が西京極に響く。

 後半41分、林がそれに応えて1点を返す。急ぐ林。まだその姿に、サポも諦めない。折れた気持ちを必死に立て直す。
 さらに後半44分、林がもう1点を突き刺す。あと1点!
 京都スタンドが静まり返り、市原スタンドがさらに勢いづく。ロスタイムは3分。。。

 だがしかし、遅すぎた。
 最後のFKも、得点には至らない。無常にも最下位に敗戦。最下位に負けて、優勝戦線からの後退だ。ジェフサポの多くが描いていた、最終節へのラッシュが砕けた。トーナメント初戦敗退だ。



 スタンドは正直だった。
 後半途中から投入され、最後まで諦めなかった闘志を見せた林と巻、そしてゴールを守り続けた櫛野にだけコールが飛んだ。罵声も飛んだ。罵声を飛ばした。「何で最初からやれねぇ!」と。

 夕暮れの西京極に、京都サポの凱歌がいつまでも響いていた。寒い。なんでこんな思いをしているのだと思う。
 追い討ちをかけるように、携帯電話が知らせた監督コメントは、
 「試合というものは、勝ちたいという意識が強いチームが勝つものだ」
 この一言。監督は一体、今日の試合から何を感じたのか。俄かに来季が不安になって、帰りの電車も何か嫌な思いが頭を巡った。

 深夜に千葉に帰り着き、仮眠を取って次の日の朝、姉崎に向かった。
 立正大学とのTG。
 前日、あれだけのものを見せられているのに、まだ追い討ちをかけるか。始まった試合は、観るに耐えない最悪の内容。およそプロと呼ぶに値しない内容のゲームが展開されていた。
 後半のシュート、市原6本:立正大学13本と言う数字が、その異常さを端的に現しているだろう。

 その中でただ一人、必死になってなんとかしようとしている選手が居た。林だ。
 昨日、30分以上全力でプレーしているというのに、一番彼が動いていた。必要な指示を出し、体を張ってボールを追い、感情を剥き出しにして勝利を追い求めていた。その姿には、かつてサボり癖と不貞腐れで心配されていた姿は無かった。一人だけ、プロのサッカー選手がいた。そんな彼をチームメートは見殺しにして、1−2の敗戦。90分フル出場し、1得点。最後までボールを追っていた。
 試合後、一人だけピッチに座り込んで立てなかった。
 クールダウンでも、ベンチコートを目深にかぶって、一人離れてランニングしていた。
 ポストにもたれて、座ってしばらく動けない林がいた。
 くたびれ果てて帰って来たと言うのに、小さなファンのサインに快く応えていた。

 彼に任せてみたいと、心の底から思ったのは今日が始めて。
 ボロボロのチームの中で、林だけが本当に昨日の試合の中からずっと悔しかったのだろう。何とかして勝ちたかったのだろう。

 そんな彼を、監督は観ていたはずだ。
 心配された監督はちゃんとピッチに居た。ファンの方を大きな腕で指し示して、何かをコーチ達に伝えていた。ファンの一人一人を気遣うように、監督が穏やかな顔でクラブハウスに戻っていった。
 お願いだから、監督。このチームを、もっと強くして欲しい。
 ここまで闘った、この一年がムダでは無かったと、残り三試合で納得させて欲しい。

 勝つときも負けるときもある。
 だから、市原のサッカーで残り三戦で完全燃焼してくれ!
 それを最後まで観て、声を出して応援するから!

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■11時・姉崎練習場
市原1(1−0、0−2)2立正大学

GK立石(後半15分・石川)、DF野本・吉田・結城、
ボランチ楽山・工藤、左WB拓土、右WB金位漫、OH林、FW巻・金東秀

得点者
前半38分・林

【前半】
市原:SH11/CK04/FK08/GK03/PK00/OFF01
立正:SH04/CK02/FK04/GK02/PK00/OFF03

【後半】
市原:SH06/CK01/FK05/GK03/PK00/OFF01
立正:SH13/CK03/FK07/GK01/PK00/OFF00

※林以外では、ウィマンが前半から必死に声を振り絞っていた。
プレー自体は完全に空回りだったが、何とかしたい意思は見て取れた。

11/2(日)・練習試合・サンフレッチェ広島戦 2003年11月3日(月)17時47分44秒 deletemodify

■サテライト同士の戦いは、スコアを見て解る通りの完敗。
前半はほぼ互角だったものの、しばしばFW茂木を中心とした広島の早い突破に苦しみ、後半も流れを取り戻せなかった。
市原は、右の金位漫を中心にチャンスを作ったものの、精度を欠き得点できない。前半終了間際の2つのビッグチャンスを逃し、自滅の展開。左翼の楽山も中に中にと流れてしまう為に、クロスを上げる事すら出来ない。チームとしての体裁を市原感じる事はほとんど無かった。

後半、結城が茂木を後ろから倒してPK&一発レッド。
これを決められた後に、泣きの練習試合ルールで工藤を再投入して11対11で勝負するも、西村に左45度からの強烈なボレーを喰らい、さらに終了間際にはCKから押し込まれて0−3。
10人の時間帯にメグさんが左を深々と破るシーンはあったものの、最後までペースを握れずに完敗。巻のポストや、工藤のキープ、細かいボール回しなど局面を切り取ると良いシーンもあったのだが、正直なところトップで使いたいと思うプレーはほとんど無かった。

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■15時20分・姉崎練習場
市原0(0−0、0−3)3広島

GK立石(後半0分:岡本)、DF野本・吉田・結城(後半21分:退場/後半27分:工藤)、ボランチ中島・練習生、
左WB楽山、右WB金位漫、OH工藤(後半15分:金東秀)、FW巻・林(後半0分:拓土)

得点者:なし

【前半】
市原:SH04/CK03/FK06/GK08/PK00/OFF01
広島:SH06/CK02/FK06/GK04/PK00/OFF00

【後半】
市原:SH06/CK00/FK03/GK03/PK00/OFF02
広島:SH08/CK03/FK05/GK01/PK01/OFF00

10/26(日)・練習試合・市原アマチュア戦 2003年11月3日(月)11時37分55秒 deletemodify

■11時・姉崎練習場
市原4(3−1、1−2)3市原アマチュア

GK立石、DF茶野(後半0分:野本)・結城、ボランチ中島・工藤、左MF楽山、右MF金位漫、
OH山岸(後半0分:拓土)・大柴、FW巻(後半0分:金東秀)・サンドロ(後半38分:山岸)

※2バック気味

得点者
前半18分・サンドロ(大柴)
前半29分・楽山
前半38分・サンドロ(PK)
後半41分・山岸

【前半】
市原:SH08/CK02/FK02/GK03/PK01/OFF00
アマ:SH05/CK01/FK01/GK03/PK00/OFF01

【後半】
市原:SH04/CK01/FK06/GK03/PK00/OFF02
アマ:SH08/CK00/FK02/GK02/PK00/OFF01

10/25(土)・J2ND−11・ジュビロ磐田戦 2003年10月29日(水)22時38分23秒 deletemodify

■ヤマハでの激戦から3ヶ月。舞台を市原臨海に変えて、再び市原と磐田とが合い間見えた。あの時はヤマハに1,000人近くのジェフサポが集まり、激闘に声を声を枯らした。今回も上位対決。
あの時から両チームの状況は変わった。磐田は藤田・ヴァンズワムが抜け、その穴にはジヴコビッチ・山本。「核」となる選手が抜け、スペックダウンはあるはず・・・だった。一方の市原はサンドロがベンチスタートとなったものの、ほぼベストメンバーが揃った。しかしながら、走力に任せたサッカーは他チームにも研究され、特に上位チームとの対決では技術面の未熟さを露呈して苦戦を強いられて来た。

臨海には久々に一万人の観衆。試合開始を固唾を呑んで見守った。
これほどの観客はいつ以来だろうか、見た目にはキャパいっぱい。両軍サポーターの応援も最高潮となり、ビッグフラッグ、チームフラッグ、紙テープがスタンドを彩る。この光景、監督の眼には如何に映っただろうか。

大歓声の中、試合開始。
市原ゴール裏から湧き上がる「崔龍洙」コールが、不調に喘ぐエースへの期待の高さを伺わせる。
展開は予想通りに磐田ペース。1STと同じように確実なボールキープと低くて速くて正確なパスが市原を撹乱して行く。運動量に任せて奪いに行っても、ひらりとかわされてしまう。正直、上手い。藤田が居なくてもそれが出来るあたり、さすがは磐田だ。
ただ、監督・選手も含めてそれはある程度分かっていたこと。1STとは異なり、予測できた状況であるから焦りは無い。見極めて、見定めて反撃の機会を伺う。10〜15分が過ぎる頃には、市原も落ち着きを取り戻していた。
すると、押されっぱなしだった市原に、単発ではあるがチャンスが訪れだす。
中盤に下がってキープする崔龍洙が、一瞬の隙を突いて前線に飛び出した羽生にボールを通すが、これはオフサイド。羽生から崔龍洙のダイレクトボレー。さらに林がGK山本と一対一になるが、ループシュートはキーパーへのプレゼントパスになってしまう。
逆に磐田も、両翼の西・ジヴコビッチへ名波から絶妙なパスが配される。阿部がマンマークで見ている中で、あれだけ回してくるのはさすが名波だ。危なっかしいクロスボールが櫛野の眼前を何度も通り過ぎていく。

激しい当たりを伴うプレーが多くなり、結局両軍、決め手が無いままハーフタイムとなる。
スタンドの熱狂とは裏腹に、どちらかと言うと静かな膠着したゲーム。磐田にとっては、回す事は出来るが攻めきれない。市原にとっては、崩されては居ないが反撃が出来ない。どちらにとっても、モヤモヤとしたものが残る戦いだ。
そして、そのままの展開で後半も試合が続いていく。3−5−2同士、がっぷり四つに組んで動く事が出来ない。市原は林が何度か良い動きを見せるものの、それも徐々に息切れ。膠着した展開を打破するために、監督は切り札のサンドロの投入を決意。18分に彼をピッチに送り込む。

ところが、流れを変えようとしたところで磐田に先制点が入る。
右からのクロスの対応に、市原DFが中央に集中してしまった隙を衝かれ、左へ流れたボールがフリーのジヴコビッチへ。本来マークするはずの坂本がグラウの対応に回っていたその瞬間に叩き込まれた。0−1。

ここから、市原のエンジンがようやくかかる。
様子見、均衡の維持から、危険を冒したプレーにシフトする。両翼の動きは激しさを増し、前からのプレスが一層厳しくなった。先制点が、再び激戦をもたらした。
磐田も、小憎らしいばかりの冷静さで時間つぶしをこなしていくが、市原も茶野・巻を投入してさらなるスクランブル体制に入る。

捨て身の攻撃が功を奏したのは87分。村井のFKを斉藤、相手DF、巻と繋いで、最後は待ち構えていた崔龍洙の左足のボレー!ジャストミートした一撃は、必死で伸ばすGK山本の手を弾いてゴールへと転がった。
臨海は一気に興奮のるつぼに。声にならない歓声と、打ち振られるフラッグ。ただの流行り廃りじゃない、J初年度にも見たことの無い歓喜の光景が広がっていた。

しかし、どうにも反撃が遅すぎた。
残り数分、激しい打ち合いになるものの、またも決着を見ずにタイムアップ。スタンドからは、安堵と失望のため息が半々に漏れていた。


試合後の監督はこの結果に納得の様子。
磐田の強さ・上手さと同時にチームの成長もまた感じた様子だった。

たしかに、1STよりも磐田との差は埋まったように思える。ただ、一方で技術には厳然とした差がある。ずっと同じ課題、上手くなる事がこれからのチームのプラスアルファの部分なのだと改めて感じた。

1STと違い、この後の戦いにプレッシャーは無い。
混戦の中、まだまだ首位を追いかける展開。目の前の試合は下位との対戦が続く。目の前の敵に勝ち、一歩一歩足場を固めること。それが、市原初の栄冠に向かっての絶対条件になる。
負けなかった事で視界は開けた。後は自らの力で可能性を切り拓くだけ、だ。

10/19(日)・練習試合・武蔵野横河FC戦 2003年10月22日(水)0時0分7秒 deletemodify

■仙台遠征から帰宅したのが朝の10時前。そのままクルマを出して姉崎に向かう。

仙台で撮った写真を勇人に届けるのと、それと午後からの練習試合のためだ。練習開始が10時からだから、急いでも着いたのは11時。ちょうどトップのクールダウンが終わったところだった。一歩遅かったか、勇人はクラブハウスに入ってしまっており、出待ちする事になってしまった。
前日は大活躍だが、コアサポの多くが遠征に参加していた事もあってファンはさほど多くない。出てきた勇人も数人にサインをねだられただけで、そそくさと帰って行った。予定通り写真は渡して、さて練習試合の観戦モードに入った。

今日の相手は武蔵野横河FC。今季のJFLでは下位のレベルのチームだ。
遠征直後でさすがにメンバーが足りないだろうと思っていたが、そこは監督。先発には巻・山岸が名前を連ねる。大柴・サンドロは・・・〜まだ調整中のようだ。システムは、4−5−1の2シャドー。ボランチに中島が入り、左に楽山・右に山岸。TOP下に工藤・拓土が入る布陣。見ようによっては、巻と拓土の2トップに見えなくもない。
4バックは、練習試合では別に珍しい事ではない。相手のレベルによっては、そのまま2バックの練習にもなる、一つのバリエーションに過ぎない。

試合が始まると、うーん・・・どうも形にならない。
意図としてはトップと同じで、一度中に当ててからサイドアタックを仕掛けようとしているのだが、どうにも精度が低い。左は楽山&野本、右は山岸&ウィマンのユニットで攻め込むものの、チャンスは数えるほど。システムの問題と言うよりも、横河がこちらの動きを読んでいる感じ。それでも力で押し切れるほどの技術も強さも市原には無かった。
ちょうど目の前を何度も行き来していた野本が、コンビでゴールライン近くまで攻め上がるのだが、そこまで行ってターゲットを見つけられずに、パスを出した楽山に返す場面が目に付いた。守られた時に相手DFをひっぺがす動きは、まだサテライトでは出来ていない。特にここのところ前線の運動量を一手に引き受けていた大柴の不在が、ゲームを難しくさせているようだった。

横河は徹底したカウンター狙い。
何度かピンチも迎えるものの、吉田・結城で固められたDFラインがしっかりと受け止めてピンチにはならない。そのまま、もちろん市原優位と言う感じで試合が進み、前半終了間際に拓土がゴール。やれやれ・・・と言う感じだったが・・・。

後半。GKに見慣れない選手が。
そういや、先週あたり練習生が居たなと思って納得していると、なにやら様子が違う。30番を着けたこのGK、どーもヒゲの生え具合から結城っぽい感じがする。見ていると、ポジショニングと言うか挙動が明らかにおかしい。双眼鏡で確認してみると、・・・やっぱり結城だ。



何でと思って、GK練習を見てみると岡本も高木も研さんも居る。怪我が原因じゃない。罰ゲームと言う訳でも無いだろう、どんな意図が?

この急造GKの危なっかしい動きっぷりに、横河が嬉々として攻め込み始める。
もちろん、市原もフィールドの選手がプレスを強めて押し込もうとするものの、どうにも。GKが結城と言う事を強く意識した感じのプレー振りではない。
そのうちにカウンターを喰らって、1点献上してしまった。結城はGKと言うよりストッパーの動きそのもので、攻め込んでいる時にはペナルティエリアをはるか離れて攻めの様子を確認し、守っている時には手と言うよりも足でなんとかしようとする。草サッカーで、GKをやらされた時のような頼りなさげな動きだ。

この後、巻が1点を決めて突き放すが、その後にもハーフェーラインの手前から飛び出していた結城の頭上を越えるループを決められて2−2。
反撃も及ばず、と言うか及び腰のままに試合を終えて引き分けで終わってしまった。

こうなると、気になるのは「GK結城」の意図。
試合後、クラブハウスへの入り口の所に陣取っていた監督のところへ結城が一人呼ばれ、即席の説教部屋(?)となった。監督・結城・間瀬さん・江尻コーチ。



その周りにはファンが人垣を作って聞き耳を立てている。さすがに間瀬さんも気を使っていたのか、あまり大きな声で無かったので内容はほとんど聞き取れなかったが、要約すると「考える」練習を結城にさせたかったようだ。GKとしてフィールドに立った時、自分・周囲、何を考えて動かなければならないか。それを実戦で感じる事で、普段の彼に足りないものを理解させたいらしい。
言葉を返せば、それは期待されていると言う事だろう。練習試合45分を監督なら無駄にはしない。

その後、試合に出場した全選手を集めてさらにハッパをかける即席ミーティング。



全部書けないほど、厳しい言葉が次々に小倉コーチから飛んでいた。曰く、磐田・鹿島と言うチームと伍して優勝争いをする市原の現状。それを選手達が理解しているか。仮に磐田・鹿島に居たとして、選手としてやっていける自信があるのかと・・・。
結城の件に関しても、他の選手がGK結城をどうカバーする為に、考え、動くのかそれを見ていたと。

これから残り5試合、1STと同じように出場停止や負傷などでチームの総合力が問われる時が出てくる。それを強く意識したミーティングだった。
ミーティングだけで30分近くかけただろうか。仙台遠征から帰ったメンバーも疲れ以上に自覚が高まった事だろう。練習試合の中身はあまりなかったが、ミーティングで高められた意識が今後に役立つものと期待したい。

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■15時・姉崎練習場
市原2(1−0、1−2)1武蔵野横河FC

GK立石(後半0分・結城)、DF野本・吉田・結城(後半0分・金東秀)・金位漫、ボランチ中島、
左MF楽山、右MF山岸、OH拓土・工藤、FW・巻

※後半から3−5−2

得点者
前半43分・拓土(中島)
後半22分・巻

【前半】
市原:SH09/CK02/FK07/GK06/PK00/OFF01
横河:SH03/CK00/FK07/GK08/PK00/OFF01

【後半】
市原:SH10/CK03/FK03/GK02/PK00/OFF01
横河:SH03/CK00/FK06/GK08/PK00/OFF01

※仙台戦のレポートは「過去記事リスト」へ

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