■昨日の横浜戦で、なんだかスッキリしない試合を見ただけに。
せめてサテは「市原らしさ」を見せてくれよと臨んだ試合だったが、結果は期待を裏切るものだった。0−1の敗戦。ホームであるにも関わらず、気迫で新潟に負けてしまったのが悔しい。監督の言う、中間のメンタリティと言うか目標設定を失ったような選手達が悲しい。今日勝てば、サテライトの首位固めを出来たと言うのに。
試合は、序盤から新潟が気持ちで勝っていた。
決して、技術的なもので上回ってるわけじゃないんだが、それでもジェフの選手よりも一歩先に動こうと言う気力が見える。37歳の神田や、京都で活躍した熱田なども居て、決してJ2のサテライトと侮れるような面子ではなかった。
新潟はとにかくボールを前へ!と言う気持ちが強く出ている。
前半はシュート2本だが、攻撃的に見えるのは新潟だ。ジェフは、中盤でボールを支配できず、たびたび新潟のFW陣にボールが通ってしまう。先週よりも野本の出来は安定していたが、中島の動きが前目過ぎる。ボランチとして、まず相手を潰す事が出来ない。新潟も、潰される前に放り込んでくるからジェフとしてはやり辛い。いらいらした大柴が、ボランチの位置までたびたび戻ってさらにバランスが崩れる。
加えてマイボールにしてからが、また遅い。
まさかまさか、このレベルならじっくり攻めれば崩せるから、と考えている訳じゃ無いだろうが、15分過ぎまでシュートは無し。
その後も前半は、6本のシュートの中に茶野の2本が入っている。巻がセットプレー崩れからバーに当てたシュートはあったが、ほとんど実効性の無いシュートばかりだ。
中途半端な展開のまま、前半は過ぎ去ってしまった。
後半、新潟はさらに遠目からでも積極的にシュートを撃ってくる。
ジェフは相変わらずシュートも撃てなければ、抉る事も出来ない。抉っても、全てが不正確。なんだか、チームとしての体を成していない。楽山のFKもバー。
流れを変えようと前線で頑張っていた工藤を下げて拓土。しかし、ますますなんだか押されている。そして、29分、とうとうオフサイド臭いヘディングシュートを浴びて失点。
2バックにしてトンスを入れ、スクランブルをかけるが結局勝利への執念は新潟が上回り続けていた。焦りが焦りを呼び、カウンターから決定的なピンチも多々。
最後はからりボロボロな内容で、そのまま試合を終えてしまった。しかも臨海で。練習見学が出来ないぶん、かなりお客さんも出ていたと言うのに・・・。
上の写真は、試合後に話す監督と江尻コーチ。
かなり大きな身振りで監督は話していた。間違いなく、不甲斐ない内容に怒っているのだろう。チームが一段上に行こうとしている時に、この内容はいただけない。
走力と組織は、個人を活かすベース。組織でも個人でも力を発揮できなくては、この一年はなんだったのか。サテライトであっても、今季最も練習をしているのは自分たちだと自信をもって試合をして欲しいもの。
そうでなくては、このチームに居る意味が無くなってしまう。「ホーム」での敗戦の意味を考えて欲しい一戦だった。
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■14時・市原臨海競技場
市原0(0−0、0−1)1新潟
GK立石、DF吉田(後半31分・金東秀)・茶野・結城、ボランチ野本・中島、
左WB楽山、右WB金位漫、OH工藤(後半24分・拓土)、FW大柴・巻(主将)
※1.拓土は左WB。楽山がOHへ移動。
※2.金東秀投入後、2バック気味の布陣に。
得点者:なし
【前半】
市原:SH06/CK01/FK07/GK03/PK00/OFF00
新潟:SH02/CK01/FK12/GK05/PK00/OFF01
【後半】
市原:SH08/CK06/FK06/GK04/PK00/OFF01
新潟:SH09/CK03/FK06/GK04/PK00/OFF02
【選手評価】
GK立石:後半にビッグセーブが一発。一失点はGKからするとノーチャンス。無難な出来だった。
DF吉田:DF陣だけの問題では無いが、新潟のカウンターにスピードで振り切られる場面があった。
DF茶野:もちろん1対1で負けるような事は無く、前線にも攻撃参加して健在ぶりを見せていたが、不甲斐ない展開に気持ちが焦ってバランスを少し崩していたかもしれない。
DF結城:高さと当たりは問題ないが、スピードと奪ったボールの後処理に問題あり。2バック化してからは、カウンターに対応できなくなった。
MF野本:先週より出来は良い。ミスも減ったし、攻撃参加もしていた。ただ、無難だったと言うだけでプラスアルファが無い。持ち味だったはずのミドルパスを見たい。
MF中島:攻撃に参加しようとする意図は買いたいが、その前に守備の本分をこなすべきでは。新潟が比較的自由に出来たのはボランチが防波堤になっていなかったからだ。
MF金位漫:相変わらず決定的なクロスを上げられない。守備もいまいち。
MF楽山:ボールを持ちすぎの傾向は変わらず。攻撃で決定的な仕事が出来ないときつい。FKを一発バーに当てたのが見せ場。それ以外は、WBでもOHでも決定機を演出できず。
MF工藤:よく動いて攻撃のシーンに顔を出していた。ただ、周囲とのコンビがいまいちで、援護を受ける前に戻さざるを得なくなっていた。
FW大柴:幅広く動きすぎて、なんだかよく分からない。ボランチから、最前線まで至るところに居た。おかげで、巻が最前線で孤立気味。もう少し、「FW」を意識したプレーが必要だったのでは?
FW巻:ほとんど何も出来ず。彼一枚で起点になるには無理があるだろう。
【交代出場な人達】
MF拓土:シュートに行こうとしてブロックされる場面多々。積極性は見せた。
FW金東秀:今日は主だった仕事は出来ず。シュートも無かった。