■順序が逆になるけれど、日曜日のサテライトから覚えてるうちにアップします。
ガンバ戦は、千葉TVのビデオを見直してから。
さて、秋津でエジさんの説教を聴いてから2週間。
少しはサテの選手の意識に変化があったか、清水の三保グラウンドまで足を延ばした。三保グラウンドは突き出た半島の先っちょの方にあり、近くには造船所や海水浴場・飛行場なんかがあってなんだか不思議な雰囲気のところだ。
姉崎と同じように、プールの横にクラブハウスや練習グラウンドがあるのだが、ずいぶん立派なものだ。特に練習グラウンドにはちゃんとメイン・バックに観覧席があり、すごく試合が見やすい。姉崎もこうであったらいいのに。
メンバー表には、お互いに錚々たる面々が並んでいる。
市原は茶野・大柴・林・山岸・吉田、清水には真田・斎藤・吉田(康)・平松・沢登。ちょっと見ると、メンバー編成に多少苦労したトップチームのような感じだ。秋津と同じようなシュチュエーションで比べるには格好と言えた。
試合が始まると、市原が2週間前の惨敗の悔しさをブツけるように動き出す。
いきなり1分に巻の決定的なヘディングシュート、その後もオフサイドに苦しみながらも、前へ前へ市原が出てチャンスを作る。その流れが得点になるのも早かった。12分、巻のポストプレーから林が右に走りこむ山岸にスルーパス。これを山岸がGKとの1対1を斜めから綺麗に決めて先制。
この山岸が特に前半は切れまくりで、工藤・大柴・林と「右」で動ける選手たちが次々に追い越す動きでチャンスを演出する。揺さぶりつづけた30分には、山岸の右クロスを大柴が流したところに巻!だったが、目の前1mのシュートを真上にフカす凡プレーで得点にならない。ただ、すぐ後の34分に同じような流れからようやく巻が決めて突き放す。
この切れ切れの右に対して、すっかり元気の無かったのが左のラク。
何か悪いものでも憑いたように、動けない・目測を誤る・クロスを上げればホームラン・・・。コーチ陣からも試合中から厳しい叱責の声があがり、ますます攻撃を右に偏らせてドツボにハマっていた。失敗はしゃぁない、ある意味。でも、「取り戻そう」とするプレーが無ければ先は無くなるぞと思ったもの。地元だったんだから、張り切る要素はあったはずなのに。
前半は圧倒的な市原ペース。
清水のベンチがなんだか熱くて、ずーっとグラウンドの選手たちにコーチが叫び続けていただけに、後半は相当なカツをかけられるだろうと思ったら、案の定。
後半アタマに、沢登らを下げて若手を一気に投入。後半開始から前線からのプレッシングを早くして、5分・7分と立て続けにシュートを撃って来た。交代出場のGKの高木が流れに乗り切れずに危ない場面もあったものの、決定的なピンチはほとんど無い。
後半開始10分の攻勢を耐えた市原は、13分に不調の楽山に代わってユースの八角をボランチに投入。工藤は左MFに回った。すると、この八角が良い味を出している。風体からして高校生らしからぬ大人びた顔立ちだが、15分に挨拶代わりのミドルを放つや、中盤で当たりまくって奪いまくる。清水のサポからも、「おおー・・・」と歓声が上がっていたほどだ。焦った様子が無く、パスも正確なトコが良い。今日の出来がトップでも出来るなら、即戦力と言えるほどだ。
この八角の投入でリズムを取り戻すと、少し遅かったが野本・金東秀を投入して無難に清水の攻撃をしのいで、試合終了。最終盤に、林が自陣ゴールライン際でスライディングのクリアをするなど、集中力も途切れなかった。
前半は非常に良かったが、後半も点差を踏まえた無難な出来。前後半共通して、シュートに正確性があれば、もう少し差もつけられた試合だった。さすがに今日は、エジさんの説教もグラウンドでは無し。帰りのバスで、1階席に呼び出し喰らった選手が居たかもしれない・・・くらいか。
しばさんやメグさんなど、怪我人が戻って戦力が充実してきており、工藤の成長や八角の台頭などで「動ける」選手が増えてきて、トップに近いサッカーが出来ていた。放出ばかりのチームに不安を募らせるサポも居るようだが、自分は見ていてそうは思わない。必要な戦力がふるいにかけられている、そうなのだと思う。
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■15時30分・清水エスパルス三保グラウンド
市原2(2−0、0−0)0清水
GK石川(後半0分・高木)、DF吉田・結城・茶野(後半28分・野本)・金位漫、ボランチ工藤(後半37分・金東秀)、
左MF楽山(後半13分・八角)、右MF山岸、OH大柴、FW巻・林
※1.八角投入後、八角がボランチ、工藤が左MF
※2.金東秀投入後、大柴が右MF、林がOH
得点者:
前半12分・山岸(林(巻のポストを林が繋いで、右の山岸にスルー。そのまま切れ込んでシュート))
前半34分・巻(林(右サイド山岸の突破→クロス→中央・林が流したボールをフリーでシュート))
【前半】
市原:SH07/CK04/FK08/GK03/PK00/OFF04
清水:SH01/CK00/FK07/GK08/PK00/OFF02
【後半】
市原:SH04/CK01/FK09/GK06/PK00/OFF01
清水:SH04/CK03/FK06/GK08/PK00/OFF02
【選手評価】
GK石川:前半は攻め込まれる場面も少なく、評価なし。
DF吉田:攻勢だった前半に積極的な攻撃参加が目立つ。怪我からの回復は順調なようだ。大柴同様に、周囲へのコーチングでチームを引っ張る。
DF結城:処理にもたつく場面あり。回数が少ない時こそ、確実にこなして欲しい。
DF茶野:無難と言うか、清水の若手くらいだと相手にならない。相手ゴール前まで進出する場面も。
DF金位漫:吉田同様、前半特に攻撃に関与。ただ、彼の前に居る山岸と連携を取って、もっと守備的なバランスも考えて欲しかった。
MF工藤:運動量豊富に、中盤のカウンターの起点に。茶野の援護も受けて、ワンボランチながら、前半は攻撃に絡む場面も多かった。
MF楽山:攻守に精彩を欠く。獲られた後に早々に諦め、クロスを上げればホームラン。コーチの厳しい叱責にあっていた。
MF山岸:今日一番の出来。前半の市原の攻勢は、ほとんど彼がらみ。工藤・大柴・林と連動して、右を何度も何度も抉っていた。それ以外の場面でも、2回は決定機に絡んでいた。巻がちゃんと決めていれば。
MF大柴:潰し役と繋ぎ役に徹す。周りが活きるのは、大柴が動けるから。
FW林:2アシスト。やっぱり、居て欲しい場所に居てくれる。終盤、ゴール前まで戻ってスライディングで守備をする場面も。何か、気持ちの部分で変わって来たものがあるか?
FW巻:よく体を張って、得点も決めたが・・・決めなきゃいけないシュートが3本では。疲れるとスグ上を向いてしまう。スタミナはやっぱり無いようだ。
【交代出場な人達】
GK高木:後半、挙動不審なプレーで心配させてくれたが、その後流れに乗ると体を張ったプレーで2点は防いだ。やっぱり、彼には試合勘を取り戻させる事こそが重要だ。
DF野本:出場時間が短く、評価できず。小林も移籍したし、もっと出たかったろう。
MF八角:秋津での清水戦、姉崎での早大戦に続き、今日も光っていた。当たってよし、散らしてよし。ボランチとして素早く詰めてボールを奪って、起点となっていた。抑えた威力のあるミドルや、阿部ばりのフィードも見せて、阿部と勇人を足して2で割ったような感じだった。これが、もう少し厳しい状況の中で出来たらすごい。
FW金東秀:彼も出場時間が短く、評価できず。高さを活かす場面が見てみたかった。
P.S.富士川SAで、渋滞情報を見る。
「御殿場−横浜町田 渋滞45km」
去年は磐田戦の後に見た花火がえらいしょっぱかったこと・・・マニュアルのクルマを運転して脚力強化を2時間ほど続けて、帰宅したのは12時過ぎでした・・・。