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  Jリーグ史上かつてない最悪のオフ。
  降格しても居ないのに、代表クラスの選手5名が移籍すると言う異常事態。全ては、淀川社長が協会からチームを守らなかった事から始まった、積み重ねの投げ捨て、崩壊の果てだった。
  全く違うチームのようになってしまったジェフ。古巣の窮地に戻って来てくれた坂本、エド・谷澤・青木良ら新戦力を迎え、もがきながらも道を探るも、新監督・クゼには、時間が足り無すぎた。
  三木新社長の下、全く勝てない状況を打破するために、打たれたカンフル剤は、リバプール・ヘッドコーチのアレックス・ミラー。
  降格の危機に、チーム・サポーターは「今こそ!WIN BY ALL!」のスローガンを掲げ、今までに無い結束を持って立ち向かう。戸田・根本・ミシェウ・早川・深井、泥沼のチームを救うためにやって来た選手達の力を加え、どん底からの“GREAT ESCAPE”が始まる。9月の過密日程を、勇気あるターンオーバーで5連勝で駆け抜け、横浜戦・清水戦の連敗で打ちのめされながらも、心底諦めない。
  最終戦、0−2で追い詰められ、それでも諦めない、挫けない心がフクアリに「奇跡」を呼ぶ。11分間で4得点。苦闘、苦心の果てに待っていたのは、これ以上無い劇的なエンディングだった。

  地獄からの生還。
  J1残留を果たしただけでなく、三木社長体制となり、チームとサポーターが完全に信頼関係を取り戻した事もこの上なく大きい。過去最高の一体感を、来季以降の躍進へと繋げられるか。ジェフが再び走り始めた。

Archives(2008.01〜12)


想い一つにして、掴み取ったJ1残留。
12/6:最終節・東京戦は、4-2の勝利
得点:新居(谷澤)、谷澤(巻)、レイナウド(PK)、谷澤(新居)


▽絶叫が、スタジアムを包む。
ゴール裏も、バックもメインも、立ち上がり手を叩き、黄色い声援の渦が想いを一点に集めていく。

絶望的な状況の0−2。
それでも、俺達は心底諦めなかった。0−2になれば負けるルールがあるとでも言うのか。これまでだって何度死んだかわからない。それでも俺達は、絶望の淵でも、這い蹲って前へ進んで来た。諦められるものか。上等だ!最後まで戦ってやる!
後の無い覚悟が、俺達を強くした。

残り15分。新居のシュートが、GKの手を弾く。一旦、高く舞い上がったボールが、ゆっくりとゴールに吸い込まれる。黄色い絶叫の下に、反撃の狼煙は上がった。

畳み掛ける。
良太が上げたボールを巻が胸で落とす。そこに飛び込んで来たのは谷澤!右足一閃。目の前にシュートが吸い込まれていった。同点。まだ足りない。それでも、空気は完全にジェフのものだ。

そして、レイナウドのPK。
一人一人が、固唾を飲んで、その行方を見守る。
絶叫。
天井に突き刺さるゴールに、力の限り叫び、目の前が霞む。それでも、まだ時間はある集中しろ。勝つしかないんだ。そう、それだけしか。

守りたい気持ち。東京の反撃が、鋭さを増す。2回、3回と攻め立てられ。
身体を張って防ぐ。巻までもが、ディフェンスに下がって、ボールを潰しまくる。イエローを貰おうが、身体をぶつけようが、関係ない。戦い、なお戦い抜く。

東京の猛攻を跳ね返し、その先に居たのは谷澤。
決定的な4点目が、チップキックで決まる。あまりの展開に、涙が止まらない。「谷澤〜あぁつ!」声にならない声と、「まだだ!集中しろ!」と言う怒声。

身体を張り、我武者羅に。
黄色い渦が、戦う選手達を後押しする。全員が戦っている。選手も、スタッフも、サポも。誰もが。そして、タイムアップ。大歓声と、倒れこむ選手達。結果はまだ分からない。けれども、やりきった。後は天命を待つのみ。

結果は、最良のものだった。巻が指を2本立てながら、ゴール裏に駆けてくる。
フクアリ揺らす、地鳴りのような大歓声。

こんなシナリオ、誰が書けるというのか。
苦しかったシーズンの最後は大団円。そうなったのは、誰もが諦めず、最後の最後まで自分達の力を信じぬいたからこそ。奇跡なんか起きていない。やるべき事をやりきったからこそ、全てを自分達の下に手繰り寄せる事が出来たのだ。

辛いシーズンだった。
けれども、これほど財産の出来た年も無いだろう。
もはや俺達に迷いは無い。過去の呪縛に束縛されず、ただ前を向くだけ。
俺達はやった。生き残ったのだ。

「今こそ!WIN BY ALL!」 Complete!


この一戦に魂を込めて。
12/6
)14:30(@フクアリ)
千葉(17位) vs 東京(5位)


▽辛く、苦しかったシーズンも、ついに最後の一試合。
しかし、これほど濃密なシーズンも無かった。とりわけ、9月の「今こそ!WIN BY ALL!」キャンペーン開始以来、全ての試合が勝つしかない戦いばかり。ジェフと言うチームの底力を絞り尽くして、這い蹲りながらも前へ前へと進んで来た。

決して、綺麗なサッカーでは無かった。
個人技でも、組織でも、秀でたものがあるわけじゃなかった。
それでも、黄色のユニフォームをまとい、死力を尽くし戦い続ける姿は、最高に誇らしかった。間違いなく最高の「魂」を持った選手達だ。

だから、自分に出来る事も一つだけ。この一戦に「魂」を込めて、やり尽くす事のみ。
ホーム・フクアリを、ジェフが勝つ以外にあり得ない空気で覆い尽くして、どんなスコアでもいい。とにかく、勝つのみ。

必ずやれる。生き残るのは、俺達だ。



巻誠一郎、咆哮す。
そして、全てはフクアリで決まる。

11/29:第33節・清水戦は、2-3の敗戦
得点:巻(レイナウド)、巻(FK根本)


▽日本平のビジターを埋め尽くしたジェフサポーター。力の限りの声援。
全員が、ジェフを背負っている。ジェフを支えている。ジェフを愛している。
追い詰められれば、追い詰められるほどに、クラブを愛する気持ちは強くなる。

総力戦は、死闘を極めた。
実力は清水が上と認めざるを得ない。ボールをキープし、繋ぐ、技術の差。チームとしての完成度。何度も踏みつけられ、崩されたジェフとの差。それでも、気持ちでその差を埋めなくてはならない。どれだけ強い気持ちで戦えるか。

口火を切ったのは兵働の強烈なダイレクトボレー。
しかし、スタンドも選手も怯まない。楽に勝てるなんて、元から思っちゃいない。下を向くヒマなんて、元から無い。その気持ちが、巻に乗り移る。レイナウドのクロスから、巻のヘッド。同点。彼の咆哮がスタンドを更に燃え上がらせる。

しかし、これが残留戦線のプレッシャーなのか。
CKからのこぼれが、オウンゴールに。1-2。さらには、後半、一瞬の隙を衝かれて、岡崎に追加点を許す。1-3。だが、それでも。声援はさらに大きくなる。

監督も、次々にカードを切る。根本のFKから、さらにもう一発・巻。
もう2点。もう2点。時間は無い。それでも。笛が鳴る、その瞬間までは。
しかし、空回る気持ちを見透かしたように、清水の冷静なキープがじわりと時間を潰していく。悲鳴と静寂。崩れ落ちる選手達。タイムアップ。敗戦の事実が打ちのめす。

だが、それでも。
心底、諦めの悪い連中が、ここには集まっていた。打ちのめされた選手達を、大声援が迎える。胸のエンブレムを叩き、叫ぶ。まだだ。何も終わっちゃいない。

シンプルな話だ。俺達には、まだフクアリでの試合がある。
最高のホームで。我が家で。未来は切り拓く。


最後まで諦めずに走る。
11/29
)13:00(@日本平)
千葉(17位) vs 清水(7位)


▽日本平に着いたら、いつもの面々が、いつものように試合を待っているのだろう。
そう考えると、追い込まれた状況ではあるのに、今すぐにでも試合をしたい気持ちになる。

ジェフの歴史を考えると、今はそう悪い時では無いと思えてくる。
J1残留と言う、唯一無二の目標に向かって、クラブも選手や現場も、サポーターも一つになって難局を乗り切ろうとしている。余計な事を考えなくて良い、澄み渡った気持ちで、応援だけに集中出来る。こんなに応援に集中出来る時なんて、そうは無かった。幸せな事なんじゃないかとすら思う。

>>続き



総力戦も、完敗。
11/23:第32節・横浜戦は、0-3の敗戦

▽結果は時に残酷だ。人事を尽くしても、望む結果を得られない事はある。
この横浜戦は、正にそう言う試合だった。ジェフに携わる全ての人たちの総力を結集した、「心」の面でも本当に総力戦を戦ったと言い切れる。

それでも勝利は遠かった。
この試合に懸ける「心」の強さは横浜も同じ。加えて、横浜の選手達には、ジェフを上回るピッチ内での厳しさを発揮した。この試合に関しては、個でも、組織でも
完敗に違いなかった。

ただ、試合が終わった後、力を出し尽くして倒れこむ選手達を、サポーターは呆然と見て居た訳ではなかった。すぐに枯れた喉から声を絞り出し、立ち上がる選手達を勇気付ける。サポーターもまた、これまでの厳しい戦いの中で、強くなって来ているのだと思う。

苦笑いしながら、「日本平?行くに決まってるだろ?」と応え合う懲りない面々。
やるしかないだろ?なんだかんだ言いながら、やるんだろ?それがジェフサポって性分だ。



こちら、姉崎。ただ前を向く。

▽昨日の試合の話は、また後で。

姉崎に行ってきました。長い長いミーティングを終えて出てきた選手達は、皆、厳しい表情でしたが、むしろ「やるしかない」気持ちで引き締まっているようでした。練習中も激しく声をかけ合い、終わった後もグラウンドでミーティング。
寒さが身に染みる空模様でしたが、ミラー監督もハーフパンツ姿で、自ら練習の準備を行い、大きな声で指示をし、気炎を焚き付けていました。

何人かのスタッフとも話しましたが、「クルマ、運転して日本平に行きます」「最後まで頑張ります」と、力強い言葉が返って来ました。
練習後は雨も降って来ましたが、どの選手も雨が強くなる中で足を止めて一人一人にサインをし、サポからの激励の言葉に、こちらも力強く応えていました。

弱音を吐くヒマがあるなら、文句を垂れ、野次る力があるなら。
その分だけ出せる声援があるはず。まだやれる事がある。
ジェフに関わる誰もが、いま、力以上のものを出してJ1残留に賭けています。昨日の結果が辛い気持ち、凹む気持ちもわかる。けれど、それは誰もが同じ。辛さは分かち合って、ただ前を向いて行きましょう。バスも9台出ると言います。諦めの悪い奴らばかりが集まったジェフサポがホントに誇らしい。歴代最多の大応援団が日本平には集結するでしょう。
あと2試合。自分自身に何が出来るか、もう一度考えて、戦い抜きましょう。


やり尽くす覚悟はあるか。
11/23()16:00(@フクアリ)
千葉(17位) vs 横浜(12位)


▽崖ッぷちに追い込まれた。
上との差は詰まっているが、残りは3試合。一つの敗戦が即、命取りとなる状況。

だが、このゲームはホーム・フクアリが舞台だ。
誰もが、この日、この試合に向けてまだ「やれることが」ある。
それをやり尽くしさえすれば、結果はついて来る。

>>続き
>>横浜・F・マリノス戦の応援の流れ(@市原粋犬会)

大さん300試合達成!!
▽大分戦で大さんがリーグ戦300試合出場を達成!
地道に積み上げて来た偉大な記録に心から拍手を送りたいと思います。
横浜戦では試合前にセレモニー実施予定。おめでとう、そしてこれからもさらに頑張って記録を積み上げて下さい、大さん!
(公式)

フラッグ&ゲーフラ大作戦実施中
▽応援をさらに盛り上げるため、「フラッグ&ゲーフラ大作戦」を実施中です。 スタジアムに、ご家庭で眠っているチームフラッグや、手作りしたゲートフラッグ、手旗などを持ち寄って、ビジュアルからも、相手チームを圧倒しましょう。
(YELLOW-DEVILs blog) (GIALLOCONE FAMIGLIA official blog) (市原粋犬会)

(11/10)日本サッカー協会に「理」なし。
謂れ無き「処分」には断固抗議を!

■大分、千葉に処分も=天皇杯のメンバー問題で−サッカー協会会長(時事)
■天皇杯で主力温存の大分、千葉を処分…犬飼会長(毎日)

先日、犬飼会長が指摘した「天皇杯ベストメンバー問題」。
これがどうやら、本当に「問題」として14日に開かれる理事会で、取り上げられ、大分と千葉が処分(何の?)の対象として協議されるらしい。
どう考えても、異常な事態だ。犬飼会長の発言には、先日指摘した通り、論拠も無ければ統一された規定も無い。にも関わらず、それが処分の対象となると言うのならば、日本協会は全くを持って異常な組織だ。いや、契約中の監督を引き抜くと言う行為をした前科があるのだから、常識が通じない組織だと言う事はジェフサポは嫌と言うほどに分かっているのだが。

以下の2点を強く指摘したい。
1.Jリーグ規約第42条の「最強チームによる試合参加」に天皇杯は含まれない
2.「ベストメンバー」の基準が無い

直近の試合から、大分は10人、千葉は7人、清水は6人を変更。ちなみに、磐田は、10人を変更。また昨年、天皇杯で愛媛に敗退した浦和は、5人を直前の試合に対して変更している。調べれば、そんな例はいくらでもあるだろう。にも関わらず、処分の対象として大分・千葉を名指しにしている理由が全く分からない。
そもそも「ベストメンバー」は、現場を預かり、結果に責任を持つ監督が決めるもの。外から押し付けられる謂れなど無い。

日本サッカー協会のやり方が、おかしいと思う方は、ぜひ下記の連絡先から日本サッカー協会へ抗議を。14日前に、電話でもFAXでも手紙でも。JFAハウスに行けると言う方は、直ででも。
正直、残留争いに全力を注がなきゃいけないときに、しゃくな話だけど、おかしいと思う事は言っておかないと、彼らはおかしいことを平気で通すでしょうから。
言いがかりを付けられて、大分・千葉だけが、何か悪い事でもしているように報道・印象操作されるのは、納得出来ません。

>> 謝罪すべきは、犬飼会長。(11/7)
>> 日本サッカー協会お問い合わせ


【追記】
・主力抜き大分処分なし、千葉批判は間違い(11/15・日刊)
結局、ジェフは審査の対象でも無いでもないと。
そして、ベストメンバーなどどうでも良くて、犬飼会長が推し進める、夏春制(もはや秋春制ですらない)論議のダシにされた模様。こんだけ報道されて、大分やウチの謝罪の言葉も無しで、論点すり替えの議論をしますかい。今回の件は、サッカーファンに、「犬飼会長に、サッカー協会会長の資質は無い」と強く印象付けただけだと思いますよ。
全くもって、時間の無駄だった。バカらしい。

その他の記事
・天皇杯温存、処分見送り(11/15・朝日)
・J秋春制移行加速へ 大分問題で見直し(11/15・デイリー)

激闘の果てのドロー。
闘志衰えず、最後の3戦へ。

11/9:第31節・大分戦は、0-0の引き分け


前日、悉く残留を争うライバルが勝利した。
しかし周りは関係ない。俺達が勝てば良いんだと、強い気持ちを持って臨んだ戦い。祝勝ムードに浸る九石ドームに、火の玉のように熱いジェフサポの声が響いた。

選手・監督もそれに応える。
もはや、勝つしかない事は分かっている。勝ちに行く為の攻撃的布陣。試合前、挨拶に来た選手達が、次々に任せておけと言う面持ちで胸を叩く。
ゲームは、キックオフから熱を帯びた。
前へ前へ、攻め続けるジェフを大分が自慢の守備で跳ね返し続ける。フィジカルの強みを活かし、単純に跳ね返し、カウンターでシュートまで持ち込み、コーナーキックを奪う。パワー勝負に、一瞬、集中が途切れそうになる。それでも、ライン際で跳ね返し、最後は割らせない。やらせるわけにはいかない。

大分が決定機を立て続けに逃し、今度はジェフのターンだ。
後半、坂本が立ち上がりから魂の篭ったプレーで、身体を張ってボールを奪い、ドリブルで持ち込み、シュートを放つ。深井、谷澤も、前半以上に勝負を仕掛ける。後一歩、もう一歩、そこまでは辿り着くが、その先に突き抜けられない。
ゲームを、ぶち切る、審判の煩わしい神経質な笛と、上本のダーティーなプレーにいらつきが収まらない。

それでも、前へ前へ。
選手達は、 身体を張り続け、勝利を目指した。笛が鳴る、その一瞬まで。
サポーターも、勝利を信じて疑わなかった。
しかし、大分の集中もまた、最後まで途切れなかった。

勝てなかった。しかしまだ3試合ある。
選手達は誰も、下を向こうとはしなかった。サポーターもまた、誰一人声援を送る事を止めなかった。残り3試合、そのうち2試合はホーム・フクアリだ。何を悲観する事があるのだろうか。
最終節の最後の一瞬までまで、声を枯らし、共に戦おう。

(11/7)謝罪すべきは、犬飼会長。
■主力温存に犬飼会長激怒!大分、千葉から来年天皇杯出場権はく奪も(報知)
■犬飼会長が天皇杯の控え中心に厳罰化示唆(日刊)
■“主力温存”大分、千葉を事情聴取へ(スポニチ)

日本協会犬飼会長が、天皇杯での大分とウチのメンバー変更に異議を唱え、一部では「来年の天皇杯出場権はく奪も(報知)」等と報じられている。

大分の社長は、メンバー変更を謝ったらしいが、そんな必要は全く無い。
全ての試合に勝つために、全力を尽くしていると堂々と言ったらいい。
大分とて、1日に東京でナビス杯の決勝戦を行い、大分まで移動にも時間をかけている。主力メンバーが本来のパフォーマンスを出せないのであれば、フレッシュなメンバーに代えて戦う事は、当たり前の選択肢だったろう。

>>続き

5年前の雪辱。
クラブの総力を結集した「ラスト4」が始まる。

11/9()16:00(@九州石油ドーム)
千葉(16位) vs 大分(4位)


▽2003年11月23日、市原臨海競技場。
リーグ優勝の可能性を残していたジェフに、事実上の引導を渡したのが大分だった。
まるで、昨日の出来事のように染み付いた悔しさは離れない。
あの時の失望は、5年の月日が経とうとも決して忘れはしない。

時が経ち、立場は逆になってしまった。
優勝の可能性を残す大分と、J1残留に賭けるジェフ。場所は、AWAY九州石油ドーム。
大分は、初タイトルとなるナビスコ杯を獲得し、正に上り調子。

しかし、そこにジェフの歴戦の価値がある。
過去のJ1残留を賭けた戦いでギリギリで生き残ってきたその経験。初めてのタイトルを獲ったチームが、どう言う心境に嵌まり込むかと言う経験。大分以上の経験が、クラブの歴史が、この土壇場で必ずや力を発揮する。

>>続き

リザーブの意地、後一歩及ばず。
切り替えろ!次の戦いは目の前だ!

11/5:天皇杯・清水戦は、0-1の敗戦


−−−-レイナウド-−−−
益山−−ミシェウ−−工藤
−−大輔−−戸田−−
根本-早川−池田-良太
−−−−櫛野−−−−


この日の日本平のメンバー。
「まずはリーグ戦を大事に考えている」と言うミラー監督の言葉通りに、日曜日の大分戦を見据えた布陣となった。
その中でも、久々の出場となるGK櫛野や、MF益山も90分間奮闘。90分間は0点で耐え抜き、29日に再びリーグ戦で戦う清水に対して、シミュレートも出来た。結果は無念。失点も鮮烈な時間帯だが。だからと言って、過度な悲観は不要だ。

現地からの報告では、攻め込まれた時間もあったが、決して内容は悪くなく、レイナウドも劣勢の中でのボールキープでチームに時間を作るなど、奮闘していたと言う。

全てをポジティブに考えて、日曜日の大分戦へ。
大分も、10人のメンバーを入れ替えて、優勝の可能性の残るリーグ戦に賭けてきている。我々は、その上の強い気持ちを持たなくてはならない。下を向くヒマなどない。勝負は、これから。これからだ。


【NEWS CLIP】 11/5付日経新聞「フットボールの熱源」に、Jリーグ選手協会の高野事務局長が、スコルテンとボスと共に、彼らの古巣のフェイエノールトを訪れ、歓待を受けたとの話題が。最近の話かどうかも分からないけれども、懐かしい名前でした。

一筋縄では行かず。
11/3:Jユース杯・水戸戦は、3-0の勝利
得点:沓掛、沓掛(ck岡庭)、高橋完(成冨)

▽二日前の試合と、ほぼ同じメンバー。そのせいもあってか、動きが重く、加えて水戸の守備が堅かったために、圧倒的な展開とはならなかった。最後まで膠着した展開だったが、まずはこれで三連勝。グループリーグ突破に向け、まずは順調な出足だ。
▽GAME REPORTはこちら

地力の差と、ツメの甘さと。
11/1:Jユース杯・ザスパ草津U-18戦は、5-1の勝利
得点:三津(平田)、平田(PK)、砂森、板倉、佐々部(金井)

▽憧れのフクアリで戦ったU-18の選手達。草津相手に、力の差は見せたが、一方でツメの甘さも。最後の公式戦・Jユース杯、まずは順当。トップへの扉を拓く、若い力の躍動に期待。
次戦は、本日11/3 14:00。相手は水戸。場所は臨海にて。

“闘将”松ヶ枝 健在
11/1:JFL後期第13節・TDK戦は、1-1の引き分け
得点:市原

▽古巣との対戦に燃えるTDKの25番・MF松ヶ枝が躍動。今、リザに足りないのは、正に松ヶ枝が変わらず見せてくれた、この気迫なのでは無いだろうか?
一方で、モチベーションをコントロール出来ないチーム運営も問題あり。トップに繋がるリザにしなくてはならないと、去年も叫ばれていたのだが。。。
▽11/1・二試合のGAME REPORTはこちら

下を向くヒマなどあるか!?
あと4試合。やるしかない!

10/26第30節・大宮戦は、1-2の敗戦
得点:谷澤(深井)


考え過ぎて?自滅したような戦いだった。
素人目に言いたい事は色々ある。なんで、巻もレイナウドも使わないのに、戦術は放り込み一辺倒なんだと。なんで、キープできるミシェウを使わないのかと。
新居のワントップと言う、ミスマッチな前線に放り込んで、フィジカル負けでキープできずに、跳ね返されてカウンターを喰らう。その繰り返しを続けても、なかなか修正はされずに、致命的な失点に至ってしまった。

・・・しかし、そんなもの、結果論だ。何の意味がある。
今日の敗戦もミラー監督の決断の結果なら、ここまで立て直したのも、ミラー監督の手腕だ。

確かに重要な戦いだ。
勝たなくてはいけない戦いだった。
けれど、この試合でJ1残留に向けて、何かが決まったのか?そうじゃない。
まだ、俺らには4試合がある。

地べたに叩きつけられ、砂利を奥歯で噛み潰すような感覚。
残留争いは、まだこれからだ。
負けて、嘆いて、審判に文句つけて、それで勝ち点が戻ってくるか。
俺らがやるのは、前を見て、応援する事だけだ!

勝ちに行く!大宮を黄色く染めろ!
10/26()16:00(@NACK5)
千葉(15位)勝点34得失-14 vs 大宮(17位)勝点32得失-12


やるか、やられるか。
それしかない試合だ。
例え、アウェイであろうとも、J1に残る為には、1−0でも良い。5−4でも良い。
必要なのは勝ち点3だけ。必ず勝たなければならない戦いだ。

ジェフは現在15位。
危機的な状況には変わりは無い。
浮かれた気持ちに、冷や水を浴びせた新潟戦の引き分け。ホームで、しかも内容的にも押し込まれての引き分けは、ジェフサポの残留に賭ける気持ちを、今一度引き締める為に十分なインパクトがあった。
今まで以上の、強い気持ちを持って、この試合に立ち向かわなくてはならない。
>>続き


拾った勝ち点1の意味は
10/18第29節・新潟戦は、0-0の引き分け

▽GAME REPORT
(※下の記事の加筆verです)

▽J's GOAL レポート(赤沼圭子氏)

試合が終わった瞬間。
脱力感と、安堵感が身体を支配していた。勝たなくてはならないホームゲームを引き分けてしまった思い。こんなゲームを、よくも引き分けられたと言う思い。


守備陣、特に岡本の踏ん張りが無ければ、勝ち点は「0」だったかも知れない。
守った「1」 を、意味あるものに出来るかどうかは、これからのジェフ次第だ。

拭い難い、温い空気が試合前から流れていた。
5連勝、それも強敵を撃破してのもの。今、Jで一番勢いのあるのは千葉。J1残留も問題なし・・・世間がジェフに向ける評価は、まるでジェフを緩ませる策略のようにすら感じるほどだった。

スタジアムの空気が締まらない。
バックスタンドを回っていても、どうしても空気が熱くならない。
なんなんだ、この感覚は。
その時、新潟の大声援が始まった。なんと言うか、ヤバイ感覚を受けた。腹の底にグワっと来る声援。音量だけなら、浦和の方が大きかっただろう。けれども、声援を支えている思いのようなもの、それが違った。村井・茶野が移籍して初めてのヤマハでの戦いの時のような。
この声援、相手がジェフでなければ、出る声ではあるまい。
なのに、それを耳にしてもジェフ側の空気は。。。

そして、フィールドの戦いでも新潟は徹底的なジェフ対策を打って来た。
・両翼を潰す事=必ず谷澤・深井には2人で守備に当たる
・ロングボール対策として巻を潰す事=千代反田と永田で挟み撃ち
・ミシェウのボールロストを狙う
・奪ったら、とにかく早くカウンター

・・・今のジェフを潰すのなら、こうするだろうと言う対策の悉く。
そしてジェフは、その対策を柔軟にいなす事が出来なかった。まともに打って出て、何度も同じ形で潰され、激しいプレッシャーの中でミスを連発する。これまで攻撃を牽引してきた深井も谷澤も不発。
5連勝が始まって以来、初めて集中力で、出足で遅れを取っていた。

新潟の守備がハマり、チャンスを再三再四作り出される。正直、あれだけカウンターを繰り出されれば、失点してもおかしくなかった。守りきれたのは、新潟の決定力不足と、岡本のセービングによるもの。だから、この勝ち点「1」は本当に、何とか守りきったもの。負けなかった事を、収穫とするほか無い。

試合後の、フクアリの何とも言えない空気。
東京V勝利の一報が届く。緩んでいた空気が、ようやく引き締まる。

「他がいくら勝っても、ウチが勝ち続ければ良いんだろ?」
誰かの声が聞こえる。
そう。まだまだ何も終わってはいない。勝負はこれから。それを、このドローが思い出させてくれた。「ここまで来たんだ、J1残留が決まるまでやるしか無いだろ」
下を向いている時間なんてあるか。残りは5試合。勝つしか無いだろ。


新潟を引きずり込め!
10/18()16:00(@フクアリ)
千葉(14位)勝点33得失-14 vs 新潟(12位)勝点36得失-13


既にAWAY側自由席は完売。
新潟は、ジェフに対して他のチームには無い強い思いをぶつけて来る。

そう言うチームと、フクアリで戦える事は非常に幸運だ。
連勝に、浦和戦の勝利に、眼前の危機を忘れ、浮かれる気持ち。
それをまた、引き締め直す事が出来るのだから。

17位・自動降格圏の大宮とは、わずかに勝ち点1の差。
そして、今節大宮は、16位東京Vと対戦する。つまり、どちらかのチームが浮上してくる可能性が高い。
さらに、ジェフは勝ち点33、得失点差-14。対する新潟は勝ち点36、得失点差-13の直接対決。勝利すれば、自動的に上に行く事が出来る。
勝ち続けるしかないジェフだが、このホームでの一戦もまた、どうしても勝ち抜かなくてはならない戦いだ。
>>続き

 


新練習場告知看板掲載スタート
>>拡大写真他
>>プレスリリース(公式・7/11(金))
10/11:フクスク前の新練習場予定地に、告知看板が掲載されていました。
完成は、来年10月の予定。フクアリの時もそうだったけれども、こう言うものが出始めるとワクワクします。これからは、フクアリで試合がある度に、工事の進み具合をチェックできますね。
この新練習場のためにも、意地でも残留しないと。皆の力で、もう一頑張りです。

ホームの歓声。
共に生き、楽しむ。
我が家、フクアリ。

10/5第28節・浦和戦は、3-2の勝利
得点者:深井(谷澤)、深井(ミシェウ)、ミシェウ

▽GAME REPORT
(※下の記事の加筆verです)

▽日刊スポーツ:スコア速報

▽朝日新聞
▽中日新聞
▽J's GOAL レポート(赤沼圭子氏)

▽「WIN BY ALL!!」コールが、凛として響いた。
ここは俺達のホームなんだと。俺達が、選手達の背を押すんだと。他の誰でもない。どこでもない。今、ここで俺達がやらねば、誰がやるのかと。

赤い声の波を砕き、ここが何処であるのかを知らしめる。
「WIN BY ALL!!」、今こそ「WIN BY ALL!!」。

第28節・第2日。
前日、残留を争うライバル達が、次々と勝利。ジェフはより一層、勝たなくてはならない状況に追い込まれていた。迎える相手は浦和。優勝を争う上位との対戦。しかし、今のジェフにとっては、相手が何処であろうと関係ない。一戦必勝、その気持ちが強く満ちていた。

ミラー監督は、攻撃的な布陣を選ぶ。
恐らく、ほとんどのジェフサポが、この布陣を望んだのではないだろうか。名古屋戦のメンバーに巻を加えた布陣。ここがホーム。主導権を獲りに行くのだという強い意思。最初から、チームは一つだった。

「WIN BY ALL!!」コール、そして咲き誇るタオルマフラーの華の中、選手がピッチに現れる。
そして、このスタジアムの空気のままに、いきなり深井が魅せる。開始20秒。左の谷澤からのグラウンダーのボールを見事にゴールに流し込む。いきなりの先制。

これで終わるわけも無い。
戦いはさらに熱さを増す。浦和は闘莉王をFWのように攻撃参加させて押し込む。8分。工藤が自陣深くでエジミウソンにボールを奪われ、その闘莉王に繋がれる。ド真ん中をかち割られ、岡本も届かない。しかし、だからナンだと言うのだ。まだ、これからだ!

ジェフは、谷澤・深井の両翼を頻繁に入れ替えつつ、ミシェウのキープ力を活かして、前へ前へと押し込む。時折、相馬や平川が深く突破を仕掛けてくるが、水際で防ぐ。下村も、エドも、昇平も、坂本も、良太も、皆、しっかり集中している。

怪我の癒えつつある良太が仕掛ける。
19分にはドリブルからロングシュート、さらに26分にはCKからポスト直撃のヘディングを放つ。負けじと巻も、前半終了間際には、ポスト直撃のヘッド。フクアリのポストならば、味方をしろよと苛立つ。

後半、ミラー監督の檄が選手を動かす。
「今日は俺たちの日だ。相手より強いメンタルを見せろ!」

応えたのは深井。
まるで、魔法のような、それでいて切れ味の鋭い刀のような動きだった。ミシェウから受けたボール。苦しい体勢にも関わらず、その左足が美しい弧を描いてターンする、瞬時に阿部・坪井の2枚を引き剥がし、間髪入れずに左足を振り抜く!正にゴールを引き裂く、ファインゴール!雄叫びに応え、スタンドの熱が増す。

さらにミシェウ。巻のカットボールを受けると、ミドルレンジから、GKの動きを捉えて、闘莉王の股を抜いてコントロールされたシュートが突き刺さる。

ホームで2点のリード。これをミラー監督が守りきらないはずも無い。
ゲームは、終劇に向けて、一気に彩を変えて行く。戸田・早川の投入。全員の意思統一、身体を張った守備。サポーターの声援。浦和の猛攻を跳ね返し、さらに熱を帯びていく。
最後のセットプレー、再び「岡本」コールが地響きを起こす。岡本、聞こえるか、この声が。ならば、守ってみせろ、お前の全てを賭けて!

「岡本」コールの先は、黄色い大歓声だった。勝利。入れ替え戦圏内脱出。
ようやくたどり着いた、この場所だ。

全力を尽くした勝利に、スタジアムが安堵と喜びに包まれる。響く「WIN BY ALL!!」コール。
いつもの、でんぐり、バンザイ、俺達ジェフに、ミシェウの深井のマイクパフォーマンス。この、選手とサポーターの近さ。一体感。これが今のフクアリだ。

苦しんで苦しんでついに手に入れた残留圏内。もう二度と離すまい。
次もホーム・フクアリで戦える。この先へ。もっと先へ。俺達の戦いは、まだまだこれからだ。


「残留」への執念か。「優勝」に賭ける思いか。
10/5()14:00(@フクアリ)
千葉(16位) vs 浦和(4位)


きしりきしりと胃の痛むような戦いが続く。
9月を4連勝で駆け抜け、J1残留争いを混沌としたものに引きずり込んだものの、いまだジェフは16位。これまで失っていた勝ち点の大きさと、これからの戦いの厳しさに、身が引き締まる思いだ。

今節の相手は浦和。
単純な戦力だけでなく、応援の圧力と言う面でも、総力戦で臨まなくてはならない相手だ。
多くのスター選手を擁し、圧倒的な観客動員を誇る浦和は、ある意味Jの中心である事は間違いない。彼らと対戦するチームが、常に特別な対抗心を持って臨もうとも、それでもこの順位に彼らが居るという事が、現在の浦和の充実を物語る何よりの証だろう。

強敵である事に変わりはない。
ただ、京都戦とは違うチームを取り巻く状況と言う意味で、ジェフとしては、このタイミングで当たれる事は幸運だ。
4連勝でチームは好調。怪我人・出場停止も無し。浦和が水曜に試合があったのに対して、こちらは一週間を準備に充てられている。谷澤に至っては、京都戦全休。そして、何よりもホームであること。
連勝の勢いのまま、万全の状態で当たれる。
>>>続き  




姉崎のマラドーナ
ジェフの“
誇り”を見せ付ける
9/27第27節・京都戦は、1-0の勝利
得点者:工藤(巻)
▽GAME REPORT

▽J's GOAL レポート
▽日刊スポーツ:スコア速報


▽試合前に入ってきた、横浜・神戸勝利の一報。
否が応でも、今、自分達が置かれた立場を再確認してしまう。どれだけ勝っても、自動降格圏を抜けたといっても、まだ足りない。西京極に集ったサポは、その事を肝に銘じて集中する。

予想以上に苦しい戦いだった。
ターンオーバーで谷澤・深井の両翼を温存し、AWAYの戦いを選択したジェフは、主導権を京都に握られ続け、ひたすらに耐える展開が続く。しかし、最後の一線を割らせないところが、今のジェフの集中力の高さだ。岡本を中心として、守備陣だけでなく攻撃陣も自陣まで戻り、身体を張って相手を潰し、シュートをブロックする。

後半に入っても、展開は変わらない。
攻撃陣までボールは届かず、膠着した状況が続いた。
それでも、ミラー監督は動かない。後半半ばを過ぎても、じっと勝機を伺っていた。
ようやく、カードの一枚目が切られる。ミシェウに代えて深井。投入されるや、鋭い刃物のように、敵陣を切り裂きはじめる。その勢いに引っ張られるように、重心を前がかりにかけるジェフ。
すると、巻が落としたボールに抜け出したのは工藤だった。一瞬、シュートのタイミングを失ったようにも見えたが、ファーの新居の姿を確認しながら狙い済ましたシュートは、サイドネットに突き刺さった。弾けるスタンド。
生え抜きの二人。ジェフを選んだ二人。巻が落とし、工藤が決める。
これほど痛快な事があるだろうか。見たか!俺達こそがジェフだ!

慌てて前がかりになる京都を、レイナウドに大輔を投入して冷静にいなすミラー監督。不恰好でも、いま、このチームに必要なのは勝ち点3。それ以上でもそれ以下でも無い。
最後の攻勢も凌ぎ、ゲームをクローズする。

まるでフクアリに居るかのような歓声。「WIN BY ALL!
」のコールが、京都の夜空に響く。
この声援、この歓喜。ジェフを選びとった俺達だけのものだ。


絶対残留圏への戦い。
この黄色いユニフォームを着る。その意味を知る選手達と。

9/27()19:00(@西京極)
千葉(16位) vs 京都(9位)


16位・得失点差-16。入替え戦対象
17位・磐田との勝ち点差はわずかに「1」
15位・残留圏の東京Vとの勝ち点差「4」。2ゲーム差。
残り、8試合。

今一度、置かれた立場をしっかりと理解しよう。
悲観をする必要は無いが、楽観は禁物だ。
自信は持って良いが、過信は不要だ。

降格の危機に変わりはない。これからが本当の勝負。

三連勝、自動降格圏脱出と言う達成感に気が弛みがちになる現在。
このタイミングで京都と言う敵と当たれる巡り合わせを、幸運と思わざるを得ない。

>>>続き
 


フクアリが掴んだ勝利!
三連勝で、ついに自動降格圏脱出!

9/23第26節・名古屋戦は、2-1の勝利
得点者:谷澤(早川)、深井
▽GAME REPORT

▽J's GOAL レポート
▽日刊スポーツ:スコア速報

▽ホーム・フクダ電子アリーナ。
その事を今日ほど強く感じた事があっただろうか。ゴール裏から、バックから、メインから、南側の自由席からも。手拍子が、声援が、選手達を包んで、力が膨らんでいった。
必ず勝つ。その思いが。来年もJ1でやる。その願いが、フクアリを一つにしていた。

その声援に後押しされ、選手達も今季最高のプレーで応えてくれた。
疲れているだろう身体に鞭を打ち、必死のプレーで首位に挑みかかる。少しの気後れも無く、強い気持ちを見せてくれる。久々の先発となったミシェウと、レイナウドが前線でタメを作り、深井・谷澤・工藤が流動的に動いて、前へ前へとボールを押し込む。躊躇する事の無いプレスと、走りが不意を衝かれた名古屋を押し込んで行く。

いける。そう思った矢先、良太が足を痛める。
まだやれると言わんばかりに足を引きずり、戦う気持ちを見せるも、無念の交代。その間に、小川のミドルを喰らい、攻め立てながらも失点。それでも下を向かない。交代で入った早川も、良太の気持ちを引き継いだかのようなプレーで戦う。

まだ1点。これからだ。ますます大きくなる声援。
後半、ミラー監督の檄に応え、選手達が一気の攻勢を仕掛ける。早川のクロスに谷澤!楢崎の手を弾く強烈なヘディングを見舞い。まず同点。さらに1分後、谷澤の強烈なシュートが楢崎を強襲。弾かれた球を深井が詰めて一気に逆転をする!
最高潮のスタンド。吼える選手・サポーター!いや、集中だ!ここからだ。まだ勝っていないじゃないか。まだ何分あると思っているんだ!

お互いが声を掛け合い、再び試合に集中する。
選手達の気持ちも同じなのだろう、首位を潰す千載一遇の機会に、足が衰えない。ワンプレー、ワンプレーを厳しく詰め、意地と意地とがぶつかり合う。
ミシェウに代えて、戸田。その戸田も、地味に潰し役をしっかりとこなす。そして、満を持して投入される巻。さらにフクアリは大声援を持って応える。
勝つ。勝ってその先に抜けると、強い気持ちを持って。

そして、ロスタイム。最後の名古屋の攻勢を、気持ちで乗り越える。
長い長い3分を乗り切って、ついに掴んだ勝ち点3にフクアリが割れる。選手達の奮闘を労う、アメグレが響き、ついに自動降格圏を抜けた束の間の安堵を味わう。

それでも尚、道半ば。
まだ16位になったに過ぎない。残留を本当に決める為には、まだまだ厳しい戦いが待ち構えている。しかし、この日、フクアリに来たサポーターなら分かるはずだ。この仲間達となら、この危機も乗り越えられると。フクアリの勝利。さあ、俺達の戦いはこれからだ!


首位・迎撃。正念場の名古屋戦。
9/23(火)19:00(@フクアリ)
千葉(17位) vs 名古屋(1位)


厳しい戦いが続く。

休む間もなく火曜に迎え撃つのは、首位・名古屋。言うまでも無く好守に安定した抜群のパフォーマンスを見せるチームだ。その勢いたるや、2003年1stのジェフを思い起こすほど。惜しみない運動量、個人に頼りきらない連動した攻撃は、監督のピクシーにも色濃くオシム監督のイズムが流れて居る事を感じさせる。


前節でMFマギヌンが負傷したようだが、大きな影響は無いだろう。
GK楢崎、DF阿部・増川・バヤリッツァ・竹内、
MF中村直・吉村・杉本・小川、FWヨンセン・玉田

最終ラインには高さと強さを兼ね備えた二人が控え、巻もそうそう自由にはさせて貰えないはず。攻撃では、名古屋の両翼はジェフのそれを引き千切るだけのキレがある。勢いに乗せられた若手のある種無謀なまでの思い切りの良さは脅威。もちろん、タイプの異なる、ヨンセン・玉田も厄介。エドと昇平が何処まで食い止められるか。

システム的にも似通っており、今の名古屋は、ある意味ジェフがお手本とすべきチーム。接戦になればなるほど、自力の差が結果に出てしまうように思う。 >>>続き
 

ヤザワ!
YAZAWA!!
谷澤ぁっ!!!

9/20第25節・札幌戦は、3-2の勝利
得点者:エド(PK)、巻(谷澤)、谷澤(下村)

▽GAME REPORT
▽J's GOAL レポート
▽日刊スポーツ:スコア速報

▽10人の札幌を崩せない。
むしろ、攻め立てられる。お互いの意地。札幌のホームの意地。負けるわけにはいかない。勝つしかない。今、ここに、ピッチに居るのだから、必ずチャンスはある。

選手達は、心底諦めなかった。
札幌に飛んだ、熱き心を携えたサポーターの声援に押され、最後の攻撃を開始する。全員攻撃。 左から上げられたクロスに、下村が必死の形相で喰らいつく。潰れたその先に、待っていたのは谷澤。冷静にワンフェイクを入れて、左足を振りぬく。

音が割れて。
黄色い歓喜の爆発と、赤黒の沈黙が厚別を包んだ。

Dead or Alive そうした試合で、なんと劇的な幕切れだっただろうか。
こうした試合を勝たなくては、こうした試合に勝ったチームこそが、生き残れる。

札幌に行ったジェフサポの皆、ありがとう!
次の名古屋、ホームで勝つぞ!


Dead or Alive 勝負の“9.20”
14:00 札幌(18位) vs 千葉(17位)(@厚別)
15:30 磐田(16位) vs 横浜(15位)(@エコパ)


光芒交錯する勝負の一日を間もなく迎える。

この一戦の勝利は、ヴェルディ戦以上のものになるだろう。勝てば、札幌を引き離し、磐田・横浜の結果がどうであろうと、強烈なプレッシャーを与えることが出来る。
札幌からしても、この一戦に敗れれば、終戦はさらに現実的になる。サポーターも、恐らくは今季最高の気合を持って、彼らの聖地・厚別での勝利を目指してくるだろう。その気迫、その想いを砕いて、勝利せねばならない。
しかし、気合ならばこちらが勝っている。生き残りへの想い。そして、フクアリを穢され続けている悔しさを、ここでぶつけなくて、いつぶつけるか。

札幌は、前節清水に完敗。
しかし、中盤の要であるクライトンと芳賀を欠いて戦っていた。今節は、彼ら二人が戻ってくる。その一方で、DF坪内が出場停止。また、DF箕輪が負傷で出場微妙と言う情報もある。二人を欠く場合は、守備に不安を抱えるだろうが、影響はさほど大きくないだろう。

むしろ、警戒すべきは、ダヴィ・アンデルソン・クライトンのブラジル人3人。彼らが織り成す、個の力をベースにした攻撃だ。前回の対戦では、ダヴィを止められなかった。同じ轍は踏めない。 >>>続き



【J公式】2007年度クラブ経営状況発表
ジェフが経常利益4億1,800万円でトップって、やっぱ。。。


▽選手の移籍金、でしょうね。これ。
出入りの激しい2008年度はどうなってる事やら。

PDFファイルの開示資料を見てみると、 営業収入が31億円。経営の規模としては、J1の中堅どころまでようやく漕ぎ着けました。
入場料収入は、フクアリのキャパから言って、大きく増えることは無いのでしょうが、他のクラブと比べてそう少なく無いのはちょっと意外。タダ券が少ないのが影響しているのかも。また、相変わらず、人件費の少なさは同じ規模のクラブと比べても際立っています。

今後は、練習場建設に絡む費用も発生するでしょうから、それを収入でカバーするため、経営面から言ってもJ1残留は必須ですね。数字で見ると、シビアに分かってゾっとします。


【公式】10/5(日)浦和戦完売

▽案の定の速攻完売。
毎年の事だし、日曜日のヴェルディ戦での先行発売には、厚顔無恥にも赤いタオマフ巻いて着ていたREDSサポがいたくらいだから当然か。ホーム側の席もそれなりに買われてるんだろうな。。。

今年もクラブが色々工夫を凝らした先行発売をしていたから、当日に何が何でも来たいと思ってるジェフサポは、だいたいチケットを手に入れていると思うけれども、もしも、手に入れ損なったサポーターが居れば、気長に待つのが吉。だいたい、余分にキープしていた券が、試合が近くなるにつれ、ジェフサポ間で流通しはじめるはず。粘ってみてください。

どうしてもいけない人は、京都戦をはじめ、AWAY遠征を検討してみては。
とにかく、スタジアムに行って生の声援を!


晃樹ぃっ!?

▽「水野も千葉復帰か」(スポーツ報知・9/15)
俊輔絡みの記事の下のほうに小っちゃく。読んでみると、記者が推測を膨らませてるような記事だし、今すぐどうこうって感じでは無いんですが。ジェフが晃樹を戻したがって居ると言う話。
確かに怪我が治り、試合感さえ戻れば、大きな戦力になってくれるのでしょうが・・・ずっと海外で活躍する覚悟で出て行った晃樹だけに、こう言う記事が出てしまうと、もっと頑張れって思いもしてしまいます。梨は送ってやるから、一花咲かせてから帰って来いよ!
ジェフが「J1」で居る事は、なんとしても死守してやるから、晃樹も頑張れ。



残留への挑戦権。まず1勝、まず勝ち点3。
9/14
第24節・東京V戦は、2-0の勝利
得点者:巻(工藤)、深井(PK)

今日負けたら、終わってしまう。
勝つしかない。勝ち点3しかいらない。攻めるしかない。奪い取るしかない。溜めに溜めたその気持ちを、「WIN BY ALL!」のコールとタオルマフラーに込めて。フクアリは、ただ勝利の為だけの空間と化した。

大声援に後押しされ、飛び出す選手達。
しかし、前半は苦戦。ミシェウを欠き、工藤を先発から外した布陣が機能しない。ヴェルディの、ディエゴ・レアンドロにしっかりとキープされ、大黒のフィニッシュに繋げられる。中盤のプレスが機能せず、回しに回され、幾度と訪れるピンチ。紙一重のところで、気合と運で凌ぎきる前半。攻め手は谷澤の突破のみ。それでも、まだこれからだと言い聞かせる。

後半。満を持して送り出された工藤が、一気に試合の流れを引き寄せる。
引き絞られた矢弓のように、溜まっていた鬱憤を吐き出す工藤。その惜しみない走りに、谷澤からピンポイントのボールが通る。フリーの状態から放たれたクロスに、猛然と頭から飛び込んだのは、エースの巻誠一郎。
雄たけびがフクアリを一つにする。エースの一撃。これ以上勇気付けられる事は無い。

さらに攻勢を仕掛けるジェフ。流れは完全に変わった。
工藤が作るタメに、新居が深井が谷澤が、連動してポジションを変えながらチャンスをつくる。チャンスが作れる。決定機が作れる。後手に回ったヴェルディは、ファウルでしか止められなくなる。その中で生まれたPK。ここで決めれば、勝利はぐっと近くなる。決められなければ・・・今季を左右する重要な局面を任されたのは、新加入の深井。
その左足が、鋭くゴールの左隅を捉える。完璧なPK。誰がキーパーでも、およそ止められるまい。最高のデビュー。

そして、この日のフクアリは、2-0でも、相手に退場が出ても気を抜く事が無かった。
最後まで。勝って終わらなければ、何の意味も無い。それを、誰もが分かっていた。
終了のホイッスルまで、ただ声を枯らす。

そして笛。安堵の声が、そこかしこで聞こえる。
けれども、この勝利は、ほんの一つの勝利。残留への挑戦権を得るための最低限のものだ。まだこれからだ。俺達なら、ここから這い上がって見せる。次も、その次も、そのまた次も勝たなくてはならない。背水。生き残り。残留へ。勝負の九月。本番はまだまだこれからだ。

(J's GOAL レポート)


勝負の9月!まずは、フクアリでヴェルディを潰せ!

泣こうが喚こうが、残りは11試合。
16位・磐田との勝ち点の差は、「8」。勝つしか生き残る道は無い。
一戦必勝。その為の心構えは備わっている。古河電工以来の一部死守の伝統。それを守り抜く、気迫は満ちている。退路を断ち、前を見て戦うのみ。勝ち点「3」をこの手に掴むのみ。
フクアリで、ジェフのサッカーを見せつけよう!

<予想スタメン>
GK岡本、DF良太・エド・池田・坂本、
MF下村・大輔(戸田)・谷澤(ミシェウ)・深井(工藤)、
FW巻・新居


祖母井元GMが、市原で動く?
(季刊 サッカー批評 第40号)

▽先日発売された、サッカー批評の最新号に元GMの祖母井秀隆氏のインタビュー記事が載っています。文章は、スポナビの「犬の生活」でもお馴染みの西部謙司氏。
グルノーブルの内容が中心ですが、ジェフサポ的に気になるのは、祖母井さんが日本にいずれ戻った時には、「市原」で何かをやろうと言う動きを既にされているとのくだり。具体的な内容はありませんが、ジェフは千葉市を向いているけれど・・・と言う言葉の端から、ジェフとは違う動きである事がわかります。
欧州の空気を、今まさに肌で感じている氏が、日本で何をやろうかと言うのは興味が尽きないところ。「J」どうこうと言うよりも、「お届け隊」のような、市原の子供たちにサッカーを身近に感じさせるような動きとも文中からは読み取れます

祖母井さんは、ジェフ在籍時からも先を見て動いていた人だけに、この動きが今後どう言う広がりを見せるのか。気に掛かるところです。


【リザ】天皇杯千葉県予選突破!天皇杯本選へ!
8/31
:千葉県大会決勝・順天堂大学戦は、4-1の勝利
得点者:蓮沼、乾、中原、堀川(PK)


天皇杯千葉県代表を賭けた戦い。
僅差が予想されたが、思いの外点差のついた試合となった。久々に、リザの活きのいい攻撃を見る事が出来た。

序盤、拮抗した試合展開ながらも、攻め手の多かったのはジェフ。しかし、序盤からミスのあった右SB山中・CB宇野の守備の隙を衝かれ、順天堂7番の豪快なボレーで先制を許してしまう。普段なら、ここでガクリと来るところだったろう。だが、今日はここから反発力を見せた。失点の直後、この日、中盤の底から精力的な飛び出しで攻めに絡み続けていた蓮沼が、カウンターから同点弾を決める。時間は順天の得点時間と同じ19分。

これで逆に精神的にダメージを負ったのは順天になった。
プレーが焦りからか少し雑になり、リザのチャンスが増える。特に、乾・奥山あたりが、ドリブルで時間を調節しながら攻め手を作り出す。その乾が、前半終了間際には素晴らしい突破からチャンスをつくり、一度は防がれるものの、再びクロスを頭で押し込んで2-1とする。

後半も、順天の焦りの裏を衝く形で、中原の素晴らしいミドルで3-1。さらに、堀川のPKで、4-1としてゲームを一気に決めてみせる。
正直、DFの看過できないミスや、攻撃陣が一体何本はずしたかと言う不満は大いにある。堀川のPKの前のプレーで、順天堂大学の5番一発退場したあとの、気が抜けっぷりも酷かった。それでも今日は結果を出したと言うことが全てだろう。

満面の笑みでスタンドに応える選手達がまぶしかった。
さて、これで天皇杯の本選へ。初戦は、9/14(日)13:00vsアルテ高崎・群馬県代表(@敷島)。選手達は、口々にJを倒すことが目標だと力を込めてくれた。
今季は苦しい戦いが続いたリザだが、ようやく上向きの空気になって来た。この日の笑顔を、これから先の力に変えて、天皇杯に、リーグ戦に、そしてトップ昇格挑戦に、ぶつかっていって欲しい。


気持ちだけでは動かない身体。
気合だけでは奪えぬ得点。
勝ち点「8」差、詰められず。

8/27
:第23節・磐田戦は、0-0の引き分け

どうしても勝たなくてはならない試合。
これ以上離されたら、気持ちが折れかねない試合。
中2日。監督はフレッシュなメンバーを送り込み、サポーターは平日にも関わらずにこれ以上無い声援を送る。それに応え、選手達は重たい身体を気持ちで動かして、必死に前に出た。

前半は互角。しかし、攻撃に決め手が無い。
「個」で決めきる力も、「個」を補う組織や運動量も。
ボールが持てない。シュートまで持ち込めない。今季最初からの課題が、重たく圧し掛かる。

後半、監督の檄を受けて戦うも、いよいよ身体は重たくなる。
磐田の攻勢に、徐々に押されはじめる。気持ちでカバーしていた身体が、追いつかなくなる。歯痒い。もどかしい。ボールが前に運べない。パスが繋がらない。

レイナウドに代えて、巻。
エースの咆哮に全てを賭ける。だが一歩届かない。あとボール一個分が届かない。名勝負を生み続けてきたヤマハのゴールが、果てしなく遠い。
逆に攻め立てられ、大粒の冷や汗が背中を伝う。

結果は、かろうじての引き分け。
どうしても勝たなくてはならない戦いで、力以上のものを出す事も出来なかった。これが今のジェフ。これが現実。シーズン当初に比べれば、力はついてきているが、点を獲って勝つだけの力が無い。

勝ち点差は変わらず「8」。残り試合は、「11」。
ジェフが3つ多く勝ち、磐田が3つ余分に負けなければならない差。
けれども、サポーターがやるべきは、スタジアムに行ったなら星勘定じゃない。ジェフのユニフォームを着て戦う選手に、精一杯の声援を送る事だ。結果は、その先についてくる。


追伸:現地観戦の皆さん、お疲れさまでした。スカパーのビデオ観戦でしたが、気迫が伝わって来ました。気をつけて帰って来て下さい。ありがとうございました。

■J's GOAL「勝点3を狙ったゲームだっただけに引き分けという結果は満足できるものではない。」
■時事通信「後半の千葉のシュートはたったの一本。これでは、ゴールを挙げるのは無理というもの。」


善戦では、足らない。
8/24
:第22節・川崎戦は、0-1の敗戦

エド、戸田、ミシェウ、谷澤。
多くのメンバーを欠き、DFラインには新加入の早川を起用したジェフ。それを考えれば、上位に位置する川崎相手に、0-1と言う結果は「善戦」と言えるのかも知れない。
けれども、今のジェフには「善戦」など何の役にもたたない。必要なのは「勝ち点」だけだ。
この日、横浜が勝ち、16位は磐田となった。勝ち点の差は8。重く、重く圧し掛かる。

この試合、ジェフは攻めるしかなかった。
DFには前述の早川。ボランチに中島。守備に不安を抱えるだけに、少しでも攻めて、後ろの負担を軽くしたかった。そう言う意図で戦い始めたはずだが、ボールは悉く川崎に収まっていく。ジュニーニョ、テセ、V・ジュニオール、中村、ボールを持てる・時間を作れる選手がいくらでも居る川崎に対して、ジェフは起点がほとんど無い上、スペースを作る動きも少ない。

ミスパスの連続が川崎の戦いを楽にし、ジェフ自身を追い詰めた。
川崎の攻めが思ったほどに鋭さが無かった分、何とか活路を見出したかったが、キープだけは散々にされた。

苦しい展開の中、ジェフも前線の巻にボールを当てて戦局を打開しようとする。
かつて「川崎山脈」などと言っていたDFは見る陰もなく、巻がかなりの確率で競り勝てる。そこに、新居・浩平・根本が絡めれば・・・と言うところだったが・・・落としたボールをつなげられない。軽くかき出されて、相手の攻撃に繋げられてしまう。その繰り返しがもどかしい。

後半、根本に代えて松本(松本が右、工藤が左へ)、中島に代えてレイナウド(新居が左、工藤がボランチへ)、新居に代えて孝太と、持てる攻撃の駒を繰り出すも、決定打が無い。
時間は刻々と過ぎ。そのままに試合は終わってしまった。
頑張っているのはわかる。しかし、試合後に同じような反省を繰り返すのなら、練習の中で、試合の中で言い合いをするぐらいに修正しなくてはならないのではないか。

次は磐田戦。これも、重要な戦いになった。
ただひたすら、前へ。勝つしか、道は無い。


活路は前にある。
逃げ切りの気持ちで失った勝ち点2

8/16
:第21節・柏戦は、1-1の引き分け
得点:新居


ダービーに相応しい空気の日立台。エドを欠く中、ジェフは思った以上の善戦を繰り広げていた。ミシェウを中心とした中盤のプレスとタメる動きが功を奏し、柏とチャンスの数では互角の展開に持ち込む。
しかし、思惑通りの試合の流れから、新居の一撃が決まったとき、喜びの感情と共に鎌首をもたげたのは、大きな不安だった。新居のゴールは後半20分。逃げ切りには早すぎる時間帯。直前に、負傷交代でミシェウが下がっているジェフは、それでも守りに入ろうとするのではないかと。

前節、鹿島戦での勝利は、リードしても前に出た事にあった。
先制した時間が早かった事もあったのだろう、その攻める姿勢は2点目として結実する以上に、前線からの守りの意識を高めた。翻って、今日の戦いでは、守り抜くには長すぎる残り時間。それでも、自信を失っているチームの意識とはそうなのだろう、ラインを深く下げ、前に出なくなってしまった。ジェフの足が止まったのではなく、気持ちが臆病になってしまっていた。
いくら岡本が声を枯らして、上がれと叫んでも、それがチームに伝わらない。ズルズルとラインは下がり、レイソルは勢いづいて攻め立てる。同点は時間の問題だった。

フランサの一撃は、誰のせいでもなく気持ちがあまりに早く守りに入った代償だった。
これから、残留を目指した戦いの中で、手に掴みつつある勝ち点を守りたい気持ちとの戦いは何度も起こるだろう。けれども、活路はたいてい前にあるものだ。狙って守れるなら、この順位には居ない。戦って奪い勝つしか、今のジェフには無い。
「惜しい」では結果はついてこない。攻めて、勝って、掴み取れ。

☆MF工藤浩平:J100試合出場達成。



巻よ!誠一郎よ!
俺達の魂を、その身体に乗せい!

8/9
:第20節・鹿島戦は、3-1の勝利
得点:ボスナー(ミシェウ)、巻(FK工藤)、巻(谷澤)

16,000の観客で埋まったフクアリは、勝利の期待に揺れていた。
首位・鹿島を迎えた一戦。飛車角落ちであろうとも、強敵であることに変わりは無い。鹿島の攻撃を凌いだ前半終了間際、ボスナー砲の炸裂でリードを奪う。そして後半、相手MFダニーロの退場で数的優位。もしかしたら、勝てるかもしれない。勝たなくちゃならない。
スタンドのボルテージが一層熱さを増す。

工藤のFK。そこに、身体を投げ出して合わせたのは巻誠一郎!
ド真ん中に突き刺した一撃は、これ以上無い勇気となって、埋め尽くされたゴール裏をさらに燃え上がらせる。
そして、さらに谷澤のクロスから、巻らしい超低空でのヘッドで勝負を決めて見せる。あの低い高さに頭で合わせる。懐かしさと、頼もしさとが同居するゴール。

彼がゴールすると、これ以上なくフクアリは盛り上がる。
不恰好で、下手糞かも知れない。華麗さとは程遠いのかも知れない。けれども、埋め尽くしたジェフサポは皆、それでもこのチームの看板を背負い戦って来た彼の姿を知っている。いいゴールだった。巻らしいゴールだった。気持ちの乗ったゴールだった。

首位鹿島を撃沈し、ついに勝ち点では17位の札幌に並んだ。
その上はまだ遠い。けれども、勝っていくしかない。後が無い事は分かっている。
これから続く苦しい戦いを勝ち抜く、その号砲と今日の巻の一撃がならんことを。

☆DF池田昇平:J100試合出場達成。


「勝っただけ。」それが大事な熱い神戸の夜。
7/26
:第19節・神戸戦は、1-0の勝利
得点:巻(中島)


不恰好極まりない。
神戸に出足で負け、ぬるいプレスをかいくぐられ、いいようにボールを回される。ラインはズルズルと下がり、ただ跳ね返すだけで厚みが無い。巻は前線で孤立し、サポートは乏しく・・・まるでガンバ戦後半のサンドバッグを見ているかのような前半の戦いに、「とにかく撃たせるな」「入れさせさえしなければいい」と、あらん限り叫ぶ。それくらいしか望めない。

前半唯一のチャンス−PKも主砲が決められない。
落胆のスタンドを「引きずるな」「切り替えろ」と互いを励ます声が響く。

後半、谷澤の渾身の一撃も防がれ、続く神戸の猛攻に、絶叫と安堵の声が交互する。
大輔に代わり、交代で入る中島。時に常人では、見えないものがこの人には見えるのか。次の瞬間、ゴールに向かって中央を割って突き進む巻の姿。カーブを描いたボールが、ポストに当たってネットを揺らす。一瞬の沈黙。本当に入ったのか?
雄たけびを上げ、巻がゴール裏に駆け寄ってくる。絶叫、雄たけび、声にならない声が弾ける。

あと15分。とにかく、勝つ。
どうでもいい、勝てばいいんだ。勝ち点が必要なんだ。ここに居るために。残るために。
ピッチと、スタンドが共にそれだけを目指し、残り時間は過ぎていく。
長い、4分が5分半にもなったロスタイムの先に、勝利はあった。今季初のアウェイでのリーグ戦勝利。何も終わっていないというのに泣き出すサポーターも居た。

下村の演説、谷澤の「俺達ジェフ」に続いて、巻の絶叫。
まだ何も変わらない。苦しい戦いなのに。このクラブを選び取った者にしか共に出来ない喜びがあった。苦しい戦いは、この仲間達で乗り越えて行こう。
「勝っただけ」「不恰好」でも今はいい。熱く、勝ちに行こう。


☆MF谷澤達也:J100試合出場達成。


総力戦、届かず。
7/20
:第18節・G大阪戦は、0-1の敗戦

スタジアムの空気が選手の背中を押した。
埋めきれない戦力差を気力で補った。
相手が何処であろうと勝ちに行ったG大阪戦。結果は、ロスタイムの被弾で沈むと言う、ショッキングなものだった。全力を尽くし、死力を尽くした選手達がピッチにうずくまる。戦い抜いた事を知るサポーターが、拍手を送る。けれども、勝ち点は1つも増えず。重い現実が、目の前に突きつけられる。

勝てる試合だったか?
そう問われれば、引き分けるのが精一杯の試合だったかもしれない。守備陣は、GK岡本を中心にG大阪の猛攻を凌ぎ続けた。しかし、攻めは少ない攻撃機会を大事にするばかりに消極的になり、谷澤の個人技以外は、得点の空気を感じなかった。

やがて、“走らされた”ジェフは、スタミナが尽き。跳ね返しても、跳ね返しても、攻め続けられる。ズルズルと下がるラインに、理詰めの選手交代が追い討ちをかける。あと数分が遠かった。

苦しさは増すばかり。
けれども、サポーターにやれる事など知れている。スタジアムに出向き、声援に声を枯らす事だけだ。今日のフクアリ、応援は素晴らしかった。このフクアリで勝てない悔しさを次の戦いの更なる応援の力に変えていくしかない。
死地からの活路は、たいてい前にあるものだ。前に、ひたすらに前へ。選手も、サポーターも、下を向く暇は無い。


ホームで0-3。気負い、もがき、空回り。
選手も、フロントも、サポーターも戦い抜いたが。。。

7/13
:第16節・札幌戦は、0-3の敗戦

負けた気がしない戦いだった。
それでも、結果は、重い。重すぎる0-3の敗戦。直接、残留を争う札幌相手の負けが、どれだけの重さがあるのかは、よく知っている。フクアリを包んだ重苦しい空気。状況は厳しさを極めるが、前を向いていくしかない。

今日の試合、誰もが戦っていた。
選手も、フロントも、サポーターも。けれども、ほんの少しの運気の差なのか。札幌のシュートは、悉く枠を捉え。こちらの放った19本のシュートは、ネットを揺らす事は無かった。
皆が戦っていた。最後まで、身体をぶつけ、前へ前へと挑みかかっていた。負けたのは、それでも力が足りなかったと言うことだ。

悔しさを押し殺して、ゴール裏に並ぶ選手達。
彼らの顔を見て思う。彼らと、何かを掴み取りたいと。チームを捨てた選手達より、苦しい時にたとえ力及ばずとも全力を尽くす彼らの姿が尊いと思う。勝ちたいなぁ、この選手達と一緒に。
まだリーグは半分以上残ってる。やるしかないじゃないか。ここまで来たのなら。



“宿願”の新練習場建設決定!
7/11:姉崎に替わる新練習場の建設が決定。場所は、フクアリ・フクスクに隣接する、蘇我の一角。来年着工し、来年秋には完成の見通し。かねてからの問題を解決する、2面のグラウンド、練習見学用スタンド。これで、まさに蘇我は鉄の街から、サッカーの街に変わると言っても良いのではないだろうか。地域の活性化を考えても、素晴らしい計画だ。
写真は、右端にフクアリ。正面がフクスク。そして左のフェンスの向こう側が新練習場建設予定地になる。フクアリを見ながら、どんな選手が育つのか。今から楽しみでならない。(公式)

重すぎる一敗。
7/5
:第15節・東京V戦は、0-3の敗戦

怖がっていては何も出来ない。敗戦は必然だった。
いくら良いキャンプを積み上げても、自分自身が自分を信じられなくては。一人一人の消極性が、ジェフを守備的にさせ。いや、守備的と言うよりは、臆病そのものだったのだろう。点を獲られる事が怖く、負けるのが怖く、自分がその原因になるのが怖かったのではないか。

自らの力で、攻めて、点を獲って、勝ちをもぎ取ること。
今更、この順位で何を恐れるものがあるのだろうか、何を失うと言うのだろうか。
勝ちたいなら、全員が前に行く強い気持ちを持たなくてはならない。

そうしなければ、相手は少しもジェフの事が怖く無いだろう。ただ引きこもる、臆病な敵は、押し捲ればいい。そう思われたに違いない。ヴェルディの18本のシュート、ジェフの5本のシュート、それは、それぞれの意識そのものが数字に出たものだった。
ジェフは攻める勇気がなかった。だから負けた。技術は二の次、勝利は奪い取るものだ。

このまま下に落ちることが悔しいと思うのなら、この一敗はただの一敗、終わった事と切り替えて前を向く事だ。
この負けから得るものは何も無い。 勝つしかないんだ。


失う事の怖さに。
6/29
:第14節・東京戦は、1-1の引き分け
得点者:レイナウド(新居)


前半7分、早々と東京のキーマン・今野がレッドカードでピッチを去る。
数的優位。数的優位・・・のはずだった。負けたくない気持ちが臆病にさせたのか。これが、アウェイの戦い方の常套だと言うのか。それとも、状況の変化に対応出来るだけの柔軟さが無かったのか。

現在の順位・勝ち点からすれば、絶対に勝ちきらなくてはならないゲームだったはずだ。サポーターはそれを望んでいたし、選手も監督も思いは同じだったろう。けれども、ピッチでの戦いぶりは、同じ「勝ちたい」と言う想いを持ちながらも、どう戦うのかがやや不明瞭で、消極的であったように思う。

確かに東京は思いのほか強かった。03年頃のジェフを見ているような、動きのあるサッカーに、カボレやエメルソンと言った力のある外人がチームに芯を通し、順位相応の強さがあった。
だが、それでもだ。それでも勝たなくてはならなかった。
もっと、後の無い気持ちを、ピッチで表して良いのではないか、そう思えてならない。悔し過ぎる、勝ち点1のドローだった。


総力戦で掴んだ決勝トーナメント。
6/8
:ナビスコ第6節・川崎戦は、3-2の勝利
得点者:OG、エド(直接FK)、レイナウド(工藤)


ナビスコ杯の決勝トーナメント進出を賭けた一戦。
お互いに勝つしかないと言う強い気持ちがぶつかり、試合展開、スタジアムの空気も含めて緊張感のある戦いだった。

試合展開は、ジェフが常に先手を取り、それに川崎が喰らい付いて来るというもの。ゴール前のシーンが多く、局面局面でギリギリの攻防が続く。川崎は、代表で多くのメンバーを欠いていたが、バックアップがそれを感じさせない積極的なプレーを見せる。さすがに最終ラインは、前がかりの展開もあって、やや脆さを垣間見せていたが、攻撃は遜色なかった。ただ、ジュニーニョに仕事をさせきらなかったのが、勝因の一つだろう。
その、ジェフの守備は、苦しい時間帯でも何とか踏ん張れていた。岡本のセーブもあったが、それ以上に周囲がコースを切る事が出来ていた。押し込まれ過ぎた時間もあったが、先手を取り続ける展開で、無理をして攻める事をしなくて良い分、待って落ち着いた守備が出来ていた。

決勝点は、もう少し早く取れたはず。
しかし、遅れてではあったが、3点目を奪って止めをさせたのは、今後の糧になるだろう。「追い越し」の動きで奪った下村の先制点、エドの長距離砲と得点パターンもバリエーションがあった。
緊迫した展開で、スタンドも大いに盛り上がった。中断前としては、最高の区切りになったと思う。

一週間のオフのあと、チームは飛騨へ。
ミラー監督が上積みするだろう、攻撃の整備がこれから楽しみだ。


別物。10日ほどでこれほど変わるものなのか。
5/17
:第13節・大分戦は、1-0の勝利
得点者:谷澤(新居)


5/6、埼スタでサッカーらしいサッカーも見せられずに惨敗してから僅か10日足らず。
これほど短期間で、チームは劇的に変われるものなのか。

絶妙なバランスを保ち、次々とプレスの網をかける守備。右の新居を鈴木慎吾の牽制に、大分の攻撃を封じてチャンスを次々に作り出す。偶然に頼るのではなく、主導権をもって。谷澤の先制点も必然だった。西川の大当たりが無ければ、あと2〜3点は奪えただろう。

後半、運動量が落ちて押し込まれたのは二部錬の疲れか。
けれども 集中力は落とさずに防ぎきった。

同じ選手が戦っているとは思えない変貌ぶり。チームに一本・筋が通ったようにも思える。
新監督効果でのニ連勝。ようやく追撃の空気は出来た。これから一ヵ月半、チームにさらに戦術を浸透させる時間がある。最高の形での中断入り。さぁ、ここからだ。


戦う事を取り戻した半年振りの勝利。
5/10
:第12節・京都戦は、1-0の勝利
得点者:工藤


一つの勝利がこれほどに遠いか。
一つの勝利がこれほどに心に重いか。

昨年から16試合勝ちに見放された末の、半年振りの勝利。クゼ監督の解任、澤入ヘッドコーチ、ミラー新監督の就任。激動の中で、ただ一つの勝利を追い求めた結果が、ようやくこのホーム・フクアリで出た。
チームから失われていた、「勝つために」シンプルな約束事。わずか2日の準備の間に、ようやくベクトルは一つの方向を向くことが出来た。中盤で奪い、FWに速く繋ぐ。たったそれだけの意識付けで、チームは劇的に変わった。その為の大輔のボランチ起用。付け焼刃と言われようと、そこに勝利への渇望が強く加わった時、化学変化は起きた。

走り、競り、戦い、奪い、撃つ。
それが、ようやく90分出来た。京都を押し込み、跳ね返し、集中して、戦って勝ちきる。
工藤のゴールに、半年振りの歓喜に、涙するサポも一人や二人では無かった。

しかし、それもただ一つの勝利でしかない。
目の前の現実の厳しさは変わらない。この日の歓喜を、この先に繋げる事は出来るのか。
戦いはこれからだ。そして、生き残るのは俺達だ。


希望無き惨敗。
いま、戻るべきは、「走る」「戦う」と言う原点。

4/
29
:第9節・横浜戦は、0-3の敗戦

一つの光明も見出せなかった。
横浜は、鹿島がそうであったように、5分か6分の力でジェフをいなしていた事だろう。横浜の攻撃練習を90分見せられたかのような惨敗。J1の試合を観に行ったとは思えない、一方が脆弱すぎる事による緊迫感の無さ、弛緩した試合であった。

何とかしたい気持ちはわかる。伝わってくる。
けれども、それをサッカーとして形に出来ない。走れず、競れず、連携無く。
9試合が終わろうとしている今、チームとしての方向性が見えないこと、そして何より選手の心がバラバラに見えたことが怖かった。

何かを変えなくてはならないのではないか。
今のジェフには、信じるべきサッカーが無い。

「走る」「競る」「戦う」「考える」、少しでも相手よりも。
その原点に立ち戻らなくては。
サポーターは、その為に、声を出し鼓舞し続けること。それしかない。それだけでいい。
それが、ジェフのサッカーに繋がる。


走り抜けないジェフ。
巻の1G1Aも、逆転許し最下位転落。

4/
19
:第7節・名古屋戦は、2-3の敗戦
得点者:巻(CKミルコ)、伊藤(巻)


動かない身体がもどかしい。
あと一歩が足りない連携。寄せ切れない守備。そして、走り抜けないスタミナ。

同じようには出来ないと理解出来ているつもりでも、圧倒的な走力をもって敵チームを押し切った、あの頃の姿はもはや望むべくも無い。
前半が明らかに飛ばし過ぎであったとわかる、後半途中からのガス欠ぶり。気持ちはあっても、身体がついてこない。残念ながら、そう言う練習をしていないから、やろうと思っても出来ないのだ。

最下位転落。苦しい現実だが、現実を打破するのはいつだって地道な練習の積み重ね。そして自分を信じるしかない。他に何があるというのか。

失った勝ち点は戻らない。
戦犯探しをするのではなく、目の前の一戦に集中しよう。
選手は、倒れるまで走り、あらゆる局面で体を張り、ゴールを目指してシュートを放て。
サポーターは、スタジアムに駆けつけ、枯れるまで声を出し、傷むまで手を叩く。

誰かがやるんじゃない、今この時、俺らがやるんだ。

話はそれからだ。
まだ、何も終わっていない。


米倉、公式戦・初ゴール!
シュート21本、CK20本を凌いで勝利!

3/
23:ナビスコ杯第1節・川崎戦は、2-0の勝利!
得点者:米倉(下村)、中島(米倉)


冷たい雨と風に見舞われた等々力。我慢の戦いにはなったが、耐えた先にあったのは、米倉の1G1Aのオマケ付きの今季初勝利だった。
不調の上に、代表組やフッキを欠く川崎だったが、慣れた3-5-2に戻し、コンビネーションを滑らかにすると圧倒的な攻勢を序盤から仕掛けてきた。しかし、焦りか天候のせいか、雑なフィニッシュに終始する。連携・フィジカルに優れる川崎は厄介だったが、水際で失点を防ぐ状態が続いた。
後半、米倉と中島が投入されるも、流れは川崎のまま。ところが、狙っていたカウンターがものの見事に決まる。下村がDFを剥がしながら進むと、米倉にラストパス。狙いを定めたミドルが、綺麗に川崎守備陣を切り裂いた。さらに、米倉のスピードを殺した浮き球のラストパスを、今度は中島が右のアウトサイドにボレーで合わせて止め。
チャンスは少なかったが、立石、エドを中心とした守備が集中を切らさず、粘り強い戦いで勝ちきることが出来た。

興味深かったのは、米倉が決めてから10分間ほど。
それまでの慎重な姿勢が影を潜め、チーム全体がイケイケになった瞬間。前に出る気持ちが一つになったとき、考えていた以上のコンビネーションが垣間見えた。
不安が自信に切り替わる時が近づいているように思う。この一勝でチームが得る自信がどんな変化をもたらすか。楽しみでならない。


艦砲射撃に沈む。
3/
15:第2節・清水戦は、1-2の敗戦
得点者:巻(PK)


中央を固めるエドの牙城。それをいきなり貫いて見せたのは、清水・藤本の目の覚めるような強烈なロングシュートだった。そして、決勝点も岡島のミドル。エドと言う対空砲火を避け、懐に入り込まれて打ち込まれた
艦砲射撃。
ジェフにも勝機はあった。けれども、それを手繰り寄せられなかったのは、シュートを撃つ思い切りの欠如、その差ではなかったか。

敗戦よりも、気になったのは攻撃の形。
まだ、全く「形」が見えてこない。カウンター・・・なのだろうが、そこまで行かないで止まっている感じだ。組織の構築には時間はまだかかるだろうが、今は耐えなくてはならないか。


開幕・反骨の専守防衛
3/
8:第1節・G大阪戦は、0-0の引き分け
→GAME REPORT


万博を緩い空気が包んでいた。
それはそうだろう。ガンバは、補強にも成功。パンパシではサブ組み中心で優勝を成し遂げ、しかも大量点。代表組の合流が遅れたといっても、こなしながら調整すれば良い。ホームで迎える開幕戦は、戦力の落ちたジェフが相手。さぞや気持ちの良い開幕が迎えられるだろう。そう、思っていたに違いない。

そうはいくか。
そうはいくかと、ジェフサポの誰もが思っていたはず。長い冬を越え、迎える新たなシーズンが楽なものにならない事を誰もがわかっていた。だからこそ、この試合にも集中して臨めた。戦力差はある。けれどやってみなくては分からないんだと。

わかっていたから、この日の専守防衛のサッカーも再構築の一つの過程と割り切れる。今は、あの流れるようなサッカーは奏でられない。けれども、いつかは取り戻せる。その階段の、一段目なのだ。

全員が最後の最後まで、必死に守り抜いた戦い。
エドがハイボールを悉く弾き返し、立石が獅子奮迅の活躍でゴールを守り抜いた。孝太が松本が、ドリブル突破で可能性を見せれば、他の選手たちも、集中を切らさずに守り続けた。
得たものは、勝ち点1と、今季を戦えるという確かな自信。さぁ、シーズンのスタートだ。


開幕まで一週間
3/2:○5-1Y.S.C.C. / 得点:楽山、谷澤、金沢、熊谷、OG
・3/1:○1-0甲府 / 得点:巻(下村)
・2/27:○4-0流経大 / 得点:エド、谷澤、米倉、楽山
・2/24:○1-1(3PK2)柏 / 得点:金沢(下村)


開幕まで一週間。
チーム作りは、最終段階に入っている。怪我人、決まらない3人目、時間の少なさ、逆風は数えればキリが無いが、これまでに無く選手達が危機感とチャンスを掴もうとする貪欲さを露に、練習から声を出し、一つになろうと力を合わせている。

クゼ監督の新しいサッカーは、縦に早いカウンターサッカー。現実を見据えた、これまでとは違うやり方。けれども、ベースにあるのは、これまでの積み重ねだ。相手より、一歩でも多く走り、わずかでも速く判断する基本。培ったものが消えた訳ではない。
ベルデニック監督が作り直しを行った2001年に似た、新たな選手の萌芽への期待と、厳しいシーズンの予感を胸に、ついに新しいシーズンが始まる。


サポーターの立場から考える
「魅力ある“ジェフユナイテッド”づくり」の為の
クラブ改革を訴える運動


2/4:サポコミで尽くされなかった議論をする為に、今度はサポーターの側から、クラブに対して討論を行う場を作る事を求めて行きたいと思います。サポーター有志の連名で、「要望書」を提出致しますので、趣旨にご賛同頂ける方は、ご協力頂ければと思います。

2/9:サポコミの議事録(公式)がアップロードされました

2/27:締切時点で80名強の方から連名頂きました。
ご協力、ありがとうございました。
今後、頂いた署名とコメントを取りまとめ、準備が出来次第クラブに提出致します。


また、連名頂いた方には全てメールで返信させて頂いていますが、何名かメールが正常に届かない方がいらっしゃいました。メールの返信が無い方は、お手数ですが別のアドレス(PCのフリーメールなど)からご連絡頂ければと思います。


サポコミ終了。
2/2:主力5人の放出、繰り返される淀川社長をはじめとしたクラブの醜聞の報道。これらを経て行われた今年のサポコミは、主力選手の放出を謝罪する淀川社長謝罪の弁に合わせ、壁際に並んだ正装のスタッフ全員が頭を下げるところから始まった。

議事録は2/9までに公式サイトに掲載されるとの事なので、内容の詳細への記述は避けるが、確信の議論になると論点のすり替えを行う答弁は相変わらず。このオフについても、GM・監督の解任を行わなければ、もっと酷い事態になっていたかも知れないと、強弁をした。
これから結果が出なければ、責任を取ると話し、諸々の報道に関しては、話した意図と違う報道がされているとした淀川社長。しかし、答弁の内容事態にも、もっと詳しく質したい、「食い違い」が多々あり、この答弁をもってサポーターの信頼を得たとはとても言いがたい終わり方でもあった。
フロントが強調をされていた、あらゆる面での「コミュニケーション」。正直、それを行う能力、それ自体に淀川社長へは疑問符をつけざるを得ない。少なくとも代表取締役社長と言う立場ならば、不器用と言う言葉では済まされない。

他の3人(取締役業務統括本部長・島田氏、チーム統括本部長・昼田氏、ホームタウン事業統括本部長・小林氏)のスタッフが行った答弁には、実のあるものもあったし、未来に希望の持てる言葉もあった。
けれども、それだからと言って、クラブへ抱いた疑問・不安がすぐに消え去るわけでは無いし、淀川社長の答弁の際に、ぼやけた問題をウヤムヤにしてはならないと思う。

答弁の内容の多くは、これまで繰り返されて来た回答ではなかったか。時間をかけてもクラブが変わって行けないのは、組織上の問題点がいつまでも解消されないからではないかとも思えてならない。
一人一人のスタッフ、フロントが、そう思っていても、それだけでは変われないのが、このクラブなのではないか。変わるには、もう少し、何かが必要だ。

個人的には、わずかばかりの収穫はあった。
このクラブが、「コミュニケションを大切にし、サポーターと語り合い、チームに誇りが持てるように、変わっていく事を望む」と本当に望むのならば、私達サポーターの声に応えてもらわなくては。
サポコミで終わりではいけない。大事なのは、これから、継続的に何を訴えかけて行くかだ


2007-2008 シーズンオフ終了。。。

完全崩壊。有り得ないよな、こんな展開。
自らの責任に言及せず、言い訳を続けるクラブトップ。ホームページの更新も、サポーターの上っ面の反応だけ気にして、良いニュースと悪いニュースのサンドイッチ。情けないよな、このクラブのトップは!夢を語る場所で、体面だけしか取り繕えないのか?
J史上最悪のオフシーズン。ジェフは否が応にも変わらざるを得ない。苦しい一年になる。それでも、このチームで戦うことを決意した監督・コーチ・選手達と、最後まで戦い抜くだけだ。
けれども、その前に。やらなくちゃいけない事があるはずだ。

■「船長なきジェフ千葉の漂流」(2/1:FujiSankei Business i. )
■「千葉ファン感で大ブーイング「社長が辞めろ」」(1/27:スポーツ報知)
■「解任の背景には…社長の独断専行」(12/5:スポーツニッポン)

■「社長の談話室(第一回)」(1/29:公式)
■「2008シーズンスタートと選手との契約交渉について」 (1/18:公式)

▲IN
監督・ヨジップ・クゼ(ルワンダ代表監督)
FW苔口(C大阪)レンタル
MF坂本(新潟)
MF馬場(東京)
MF谷澤(柏)
MF益山(岐阜工高)
MF奥山(東北学院大)
MF乾(千葉U-18)
DFボスナル(ヘラクレス/蘭)※ほぼ確定
DF高田(千葉U-18)
DF田中(鳥栖)レンタル終了
GK櫛野(名古屋)レンタル終了

▼OUT
GM・唐井
監督・アマル・オシム
FW黒部(→福岡)
MF羽生(→東京)
MF勇人(→京都)
MF山岸(→川崎)
MF水野(→グラスゴー・セルティック/スコットランド)
MF安里(→琉球)
DFジョルジェビッチ(→パルチザン・ベオグラード/セルビア)
DF水本(→G大阪)


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ジェフユナイテッド市原・千葉 イヤーDVD2008
今こそ!WIN BY ALL! Complete!

▽最終戦を長大に収録。これまでドコの局でも使ってなかった角度のゴール、サポーターの表情で、2008シーズンが鮮やかに蘇ります。
エンディングの編集もGOOD。2009年を戦い力が湧いてきます。
オシムの言葉−フィールドの向こうに人生が見える
木村 元彦 (著)
▽ ジェフサポのバイブル。旧ユーゴ時代監督時代の奮闘に涙し、オシム監督と共に戦った日々に改めて感謝出来る一冊。
文庫版では、代表監督時代38頁を大幅加筆)
祖母力
祖母井 秀隆 (著)
▽元GMの祖母井氏が綴る一冊。ジェフの裏の姿とも言える内容が暴露的にも書かれていて、読むにはパワーが必要。嫌な事から眼をそむけない気持ちを持ってから読んでみては。
日本人よ!
イビチャ・オシム (著), 長束 恭行 (翻訳)
▽「クロアチアに行こう!」のサイトを運営されている、長束さんが訳者となったオシム監督からの日本人へのメッセージ本。
イビチャ・オシムのサッカー世界を読み解く
西部 謙司 (著)
▽未読。スポナビで「犬の生活」を連載され、昨年の激励会のゲストでもあった西部氏によるオシム監督本。代表監督として注目される前から、オシム監督に注目していた氏の本だけにぜひ目を通したい一冊。
引き裂かれたイレブン〜オシムの涙〜
▽オシム監督の旧ユーゴ代表監督時代の苦悩を収めたDVD。
イビチャ・オシムの真実
ゲラルト・エンツィガー (著), トム・ホーファー (著), 平 陽子 (著)
▽サッカーJ+で連載されていた、ジェフ入団前までのオシム監督の半生を語る一冊。現地の視点での同監督の分析が興味深い。
オシムが語る
シュテファン・シェンナッハ (著), エルンスト・ドラクスル (著), 小松 淳子 (翻訳), 木村 元彦 (著)
▽未読。「オシムの言葉」の木村さんが訳者になっているので、他の類似本とは一線を画して読みたい一冊。
オシム主義
高部 務(著)
▽未読。最近多く出版されている“オシム本”の一冊。ジェフ時代の話が多いとの事なので、近々チェック予定。
FootBall LIFE vol.2
キネマ旬報社
▽「幻の黄金軍団、旧ユーゴスラビア」を特集。勇人のインタビューも。
オシム監督の、代表監督辞任当時の新聞記事が生々しい。熟読し、より深く監督を理解をしよう。
一番星
石田ミホコ
▽レディース所属の石田選手のデビューシングル。ジャケットのフクアリが良い感じ。歌手との掛け持ちと言うと、宮澤ミッシェル氏が思い出される自分はそう言う歳です(汗)
Over / Day By Day
光永亮太
▽ 試合後のリプレイでもおなじみ。元ジュニアユース舞浜の光永亮太が歌うサポーターズソング。05年のイヤーブックで阿部との対談から製作が実現。臨海のあの風景を思い出しながら聞こう。
U−31(1巻)
吉原 基貴 (著),
網本 将也 (著)
▽ジェフをモデルにした架空チーム「ジェム市原」のエース・河野の物語。かつての城がダブる河野の姿は、現実の多くの選手の姿にも重なる。
U−31(2巻)
吉原 基貴 (著),
網本 将也 (著)
▽作者はコアなジェフサポ。バスツアーにもよく参加されてました。サポで無ければ気が付かない小ネタ多数。臨海の描写が恐ろしく細かい(笑)



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