博多の森 プレビュー

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思い出深いのは、2001年の春の戦い。
2000年オフの小倉放出を経て、ベルデニック監督の下、ヨンス、ジェレらが加わった新生ジェフ。しかしながら、シーズン前の予想通りに開幕から三連敗を喫してしまう。けれども、必死に戦う選手たちの姿に胸を打たれ「行くしか無いだろう」と、試合前日になって航空券を手配し、身一つで応援に駆けつけたものだった。

先行されつつも、追い付き、延長戦でジェレを退場で失いながらも、最後は茶野のゴールで初勝利を挙げた。サポの人数は少なかったけれど、声の限りに応援し共に勝利を掴んだ一戦だった。
今思えば、この一戦が、その後6年間オシム監督時代まで続く躍進へのターニングポイントだった。博多の森は、何かがある。そう言う場所だ。

9年が経ち、残念ながら今日は現地参戦できないけれども。
博多の森で声を枯らすだろう仲間達と同様、千葉から勝利を願って「魂」を送りたい。
この試合が「J1」を取り戻す為に、大切な一勝になる事を信じて。

<プレビュー>

さて。今節の相手・福岡は、リーグ序盤戦こそ出入りの激しい戦いだったが、ここのところ安定した戦いぶりを見せている。純日本人選手のメンバー構成ながら、永里・城後・中町ら、中盤の攻撃陣に思い切りの良い選手が揃っているので、後手に回ると一気に先制点を奪われてしまう恐れがある。
特にミドルシュートや、ディフェンスとの連携に難のある岡本が釣り出されるような展開になると非常に厄介だ。ディフェンスラインの裏よりも、ボランチとセンターバックの間を突かれないように、陣形をコンパクトにして主導権を奪いたい。

反面、これまでの相手と違い、ジェフが相手でも殻に篭るようなサッカーはしないだろう。
その分、攻撃陣にはチャンスがある。相手の強みである、中盤の攻撃陣に対して、プレスで負けない戦いが出来れば、チャンスは必然的に多くなる。
特に、ここ数試合はネットの活躍が目立つ。彼も含めて、ハイプレスで福岡を封じる事が出来れば、相手のミスからチャンスは自ずと転がり込んで来るだろう。

試合を通じて、一方的にペースを握る事も、握られる事も無い、主導権の奪い合いのような戦いになるだろう。不安があるとすれば、ジェフは怪我人の多い守備陣。個人能力も、連携面も、十分とは言い難い。ピンチは、セーフティーに処理し、均衡を作り出し、先制点を奪って相手が出ざるを得ない展開に持ち込みたい。

■予想スタメン/リザーブ

FW ネット
MF 村井、谷澤、工藤、勇人、山口
DF アレックス、良太、福元、和田
GK 岡本

サブ GK中牧、DF坂本、MF中後、倉田、FW林、深井、孝太

交代で繰り出せる、試合を決められる駒は十分。
プレーをするのは選手。先発が期待に応え、ゲームを作り、後はエジさんのサジ加減。
昇格したいなら、勝ってみせろ。相手も必死だ。それに打ち勝ってこそ昇格を掴む事が出来るんだ。