もしも「姉崎」が無かったなら

もしも「姉崎」が無かったなら

20090923

蘇我への移転を10月に控えた姉崎。
一面の鰯雲と、川沿いのススキの穂が、秋の訪れを感じさせる。

10年前、2000年にここへ移ってきてから、もうそんな時間が流れたのかと思う。
長らく、舞浜と臨海で離れ離れだったクラブと街が、ようやく一つになれるとあの時は感慨深かったものだ。小さくとも、サッカーに打ち込め、ファンとの距離が近い姉崎。もしも、この練習場が無ければ、自分はこのクラブがここまで好きになっていただろうか。

振り返れば、駐車場で深夜まで激論したサポコミ、ファン感での鉢巻姿のヨンス、FK練習をする金髪の阿部ちゃん、永輔の戦力外が何とか覆らないかと懇願した日、腰を折り曲げてゆっくりとグラウンドに入る御大の姿、大きな煙突のシルエットと共に、様々な思い出が蘇る。

そして、その思い出の一つ一つが、多くの人達との出会いが、今、ジェフを応援する力になっている。
間違いなく、最高の「ホーム」だった。
10年間、楽しませてくれて本当にありがとう。